拘束時間と距離制限に注意が必要になります
おんせん県おおいたで
貸切バス旅行を扱う
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2023年9月16日(土)1481号
今日も宜しくお願いします
秋のシーズンになってくると
旅行の計画をされるお客さまが増え
紅葉の時期などの週末は
どこのバス会社も満車で
取れないという事がよくあります
詳細は後からでいいので
とりあえず日程を決め
日帰りなら貸切バス
泊りならバスとホテルだけでも
先に押さえておいて
見学先などは後から
決めていけばいいんですが
予めスケジュールを完全に
決めてしまってからでないと
相談をしてこられないというタイプの
お客さまがいらっさいます
今年は特に需要の回復で
昼食場所を始めホテルもバスも
ぜんぶが取れにくくなっているので
10月や11月の旅行を直前に計画し
思い通り取るのは難しくなってます
旅客輸送(バス乗務員)にしても
貨物輸送(トラック乗務員)にしても
一日に乗務する事ができる拘束時間と
乗務距離というのがありまして
1日の拘束時間は基本13時間以内
最大延長する場合でも16時間が限度です
13時間から延長する場合でも
15時間を超える回数は1週間に2回まで
繁忙期に連日長距離の仕事が
続くと安全運行が脅かされます
その為、時間だけでなく
距離の制限もあります
運転者一人当たりの距離上限は
昼間500km、夜間400kmとなっていて
昼と夜が含まれる観光ツアーなどの場合
合計走行距離は600kmまでとなっています
現在、打ち合わせを進めている
不動産関係のお客様のお仕事で
11月に広島県の尾道まで行き
次の日に福岡を経由して戻るルートの
計画があります
この仕事で言えば
時間は大丈夫ですが距離がギリギリに
なってくるのではないかと思います
日帰り旅行で言えば
拘束時間は出勤してタイムカード押して
点呼受けて乗務前点検して
戻って来て洗車して点呼受けて
タイムカード押すまでが
拘束時間なんで
お客様を乗せてない時間も
含んで最大16時間なんです
となると、
現実的には一人の運転手で
行ける範囲は限られます
今回の尾道の仕事のように
泊りならまだいいですけど
日帰りの場合は今後更に厳しくなり
今までのような距離は走れなくなる
可能性があります
どうしても、長距離や拘束時間を
超えてしまう場合、また深夜運行など
がある場合は
交代運転手の配置基準というのがあり
乗務員を1台当たり
2名体制にする必要があります
そのかわり貸切バスの料金は
ワンマン運行時に比べ
1・5倍程になってしまいます
この秋のバス代改訂に加え
来春からは、いわゆる
2024年問題と呼ばれる
乗務員の労働基準自体が
改訂されるという
運送業界にとっての大改革が
待ち受けていますから
バス代の見積もりや
旅行代金を見た時は
「今までよりだいぶ高くなったな」
と感じることが増えてくると思います
それでは今日はこれくらいで