今こそ変革の時!旅行業界が生き残りに必要なこと
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2025年5月15日(木)
2083号になります
今日もよろしくお願いします
私たちの業界には
「フロント」さんと呼ばれる
ホテルやバスや食事場所を
私たちの代わりに手配してくれる方々が
存在しています
大手の旅行会社では
ブロックごとに「仕入センター」が
あったりするのですが
私たちのような小規模な旅行社などは
そういった「フロント」さんの力を借りて
仕入れや価格交渉をお願いしたりします
ある関東のフロントさんから
定期的にメルマガが来るんですが
今日のメールを読んでいると
こんな内容が書かれていました
「我々旅行会社は価値を安売りしてしまっていた‼価値をあげなければいかん!」
と、受注型企画旅行(国内)をメインに取り扱っているある旅行会社さん。
企画料を1案でOKな場合は10%。2案は15%、3案必要の場合は20%。(1案でも案件により20%の場合もあるとのこと)
旅行業務取扱料金は別途1,000円確保。そして、トータルでの利益利率を最低20%確保するように設定。
人数変更の場合も減員の場合は変更手数料も頂く。確かに、現状、特に人数減員だと利益は減るのに、時間とお金をかけて変更していますよね・・
現状はすべてのお客様にではないが、順次できるところからやり100%を目指す。とのこと。
よくよく考えてみると、手配先の施設から手数料はもちろん頂くが、企画立案、手配、行程変更、人数変更などなど、我々のとても手間と時間とノウハウを発揮する部分に対しての費用をお客様からしっかりと頂いていなかったから。と・・。
なるほど・・やれることはまだまだあるし、固定観念もいけないな・・。
また、変えていく勇気も必要だ・・と改めて感じたお話しでした。
これって旅行会社全体の課題というか
「ウチはがっちり取れてます」
っていう旅行会社は
一体どれだけあるだろうと思います
私を含めて割合そうなんですが
「儲けるのが下手」なんです
というか、ここにもありますが
別途、○○料金を頂きますという
そこに永年の癖なんでしょうけど
全部、無料サービス的な感覚が強く
また
いままで頂いてなかったそのような
手数料や企画料、取扱料というものを
見積に計上した際
「こんなものまで取るようになったのか」
と、お客様に思われたくないというか
言われたくないというか・・・
例えば、言い方は悪いですが
カウンター業務で
パンフレットをめくりながら
「あそこに行きたい」
「この前はここに行って来た」と
ヒマつぶしのように
何時間も聞かされたところで
結局その時間の売上げがなければ
生産性はゼロであって
昔のような余裕があれば
「次回につながるよ」で
済まされていましたが
正直、そんな余裕も無いし
今まで頂いてなかったような
窓口での相談手数料といった形で
プラスで頂かなければなんです
正直、人数変更の減員の場合や
行程変更、手配変更などがあった際
変更手数料をいただかなければ
生産性は落ちていくわけです
おとといも書きましたが
相手は軽微だと思っている変更でも
飛行機やJRを一つ変えるだけでも
パーツ自体の金額が変わったり
そこに接続する拘束するバス代も
当然変わったりと
繁忙期の場合は特に
なかなか上手くハマらず
その変更の処理だけで
半日以上取られたりする事があります
コロナを機に業界全体が傷つき
「やってられないよ」っていう雰囲気で
あそこを境に
ウチも個人やグループに対する
手配の取扱手数料を頂く様にしました
全体的な収益率の見直しもそうですが
企画料と言う形で頂く様にすべきで
「見積無料」という当たり前の慣習も
もうそろそろやめたほうがいいのかも
それを現実にするのは
まだ少しハードルがありますが
やはり意識改革だと思います
完全、出発前の代金収受や
取消、減員、変更の手数料も
ちっちり頂くようにする
AI活用などこれまでより格段に速く
しかもプロとしてのアドバイス料も
全ての物価が上がってるこの時代に
業界全体で意識を変えるべきだ
「頂いて当然の報酬」という意識で
収益構造を変えていかなければ
旅行業者は衰退していくばかり
ずっとそんなふうに
思い続けていましたが
「本当にその通りだ!」
と、メルマガを読んで感じました
旅行業界だけじゃないのかも
しれませんが
旅行業界ってそうなんだ・・・
と、知ってもらえたら
このブログに意味があると思います
それでは今日はこれくらいで