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物流と観光の転機は業界の正当な進化

 

おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています


おおいたツーリストの中村です

2025年7月22日(火)
2150号になります

 

今日もよろしくお願いします

 

 

3連休が終わった途端に

空きの旅行の計画を作ってほしいと

依頼がバタバタっと続き

 

ここからはトップシーズンの旅行で

どこまで仕入れができるか

 

ここが売上の分かれ道です

 

 

欲張って無理すると、結局

いい結果にならなかったりして

 

身の程を知って受けないと

痛い目に遭ったりしますからね

 

 

さて、昨年始まった2024年問題で

乗務員の残業上限規制や

コンプライアンスの強化が進みました

 


これを守らずに従来通りを続ければ

罰則の対象になり、最悪の場合は

営業停止にもなりかねません

 

 

これまでの中小運送会社は

荷主との関係を壊すことを恐れて


運賃が安く、運転手への負担が

大きい仕事でも断れずに受け入れてきました


明らかに荷主の方が立場が強かったのです

 

しかし、力関係が変わりつつあります
最近では、条件の悪い仕事は

運送会社から断られ続ければ

 

次の依頼先が見つからない状態が

続くこともあるそうで、新聞にも

「関係性が逆転しつつある」

書かれていました

 

 

もちろん、これにより

物流コストは上がり

物価に影響も出ます


でも、今まで圧倒的に

優位に立っていた荷主が

慌て始めているのは

なんだか痛快でもあります


安い金額で運送以外にも

荷待ちや陳列などと

長年こき使われてきた運送会社が

 

ようやく「NO」

言えるようになってきたのです

 

 

貸切バスの運賃も大きく見直され

体感で3割近く上がっています


よくチラシに載っていた日帰り旅行が

以前は7〜8千円だったものが

今や1万5千円ほどすることも普通です

 

 

旅行商品を自分で作っていても

昨年までとは比べ物にならないほど

価格が上がっているのを感じます


バス代も食事代も宿泊代も

上昇していますから

 

「申し訳ないな…」という気持ちと

「赤字にはできないし」という

感覚が半々です

 

先日あるお客様から

バスの見積もり依頼を受けて

メールで送ったところ


「思ったより高いので他も聞いてみます」

と返されました

 

他社にも問い合わせたのでしょうが

どこも料高く、満車で断られたそうで
結局は再度うちに依頼が来ました

 

 

今、秋のシーズンは

本当にバスの手配が難しくなっていて

乗務員不足が追い打ちをかけています

 

 

もっと働きたい、もっと稼ぎたい

と思う方には少し歯がゆいのでしょうが

 

運送業界も観光業界も

本当に大きく変化してきています


料金に関する意識も

働き方のバランスも

ずっとシビアになりました

 

 

でもその変化は、業界で働く人にとって

 “改善” と感じる部分が

多いのではないでしょうか


立場が弱いまま

搾取され続けるのではなく

ルールに基づいて正当な評価を受ける

 

そんな流れが根付き始めているように

感じます

 

むしろ、これが本来なのかもしれません

 

 

それでは今日はこれくらいで

 

 

 

 

 

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