バス事業免許更新制で期待される健全化
大分で旅行業をやっています
おおいたツーリストの中村です
昨日、投稿したブログに対して
同じ毎日ブロググループの方から
「こういうバスツアーは危険」
というのがあれば教えて下さい
という、コメントが入りました
こういうバスツアーは危険
と、言い切るのは難しいのですが
例えば、ツアー会社が
新聞やインターネットなどで
申し込みを受けた場合
旅行条件書面の
契約書面及び確定書面上で
どのバス会社を利用するかを
記載しなければならないのです
その場合、○○バスと一社だけしか
書いてない場合はそこ限定になってしまう
そのバス会社が取れない場合を考え
○○バス、および△△観光、
または××交通で運行予定
など、何社か使う可能性のある
会社を羅列しておく訳です
仮に○○バスや△△観光は
名の知れた大手のバス会社
でも××交通はそうでもない会社
それでも、
主として××交通をいつも
利用しててもツアー会社としては
まったく問題ないので
ツアー自体が危険かどうか
見分けるというのも
なかなか難しいですよね
ましてや、××交通が
運行の度に事故を起こしたり
危険運転をしているわけでもない
だとすれば、特に
どうこう言えないですからね
私達が見てて
心配になる会社というのは
バスの台数より
運転手が明らかに少ない
そういう所は忙しい時だけ臨時に
常時雇用ではない者で運行する
でも、それも違法とはいえないし
一般の方が車の台数と運転手の数
などわかるわけがない
で、あればパッと見で、
わりとバスが古かったり
掃除が行き届いてなかったり
そういう事になってきますかね
普通にお客様の目で見て
外回り、窓ガラス、車内の清掃が
疎かだったり、運転手の服装が
キチンと整ってないというのは
会社の管理体制が緩いと言えます
私の基準で言えば緩いですが
それでも、それだけで危ないとも
言いきれません
まあ、ご参考程度に
読んでいただければと思います
昨日、初公判が行われた
軽井沢スキーバス事故のあと
国土交通省もかなり厳しく
制度の改正を行いました
その一つが道路運送法の改正
貸切バス事業者の免許更新制
5年毎に免許申請を行い
項目をクリアしていなければ
更新できない制度
更新制にした目的
- 事業者の安全対策の徹底
- 点呼や運転者への安全教育など事業者が守るべきルールの徹底
- 重大な事故の再発防止
- 不適格者の排除
特にこの改正により
法令遵守意識を更に高める事
財務状況を健全化する事
このあたりが狙いのようです
小泉政権時代に「規制緩和」で
雨後の筍のように新規参入した
貸切バス事業者だったんですが
結局、飽和状態の中でバス代を
安く叩かれ、今回のイーエスピーの
ような会社が日本中に出来ただけ
その結果、このスキーバス事故を
引き起こしたと言えなくもないと
私は思っています
ただ、このバス事業免許の更新制
クリアできずに既に廃業した所も
多くあると聞いていますが
これが進んでいけば
もっと健全化されていくのでは
ないかと期待しています
それでは、きょうはこれくらいで