重大事故の教訓を活かさないと意味がない
大分で旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
今日、2016年1月に、軽井沢で起きた
スキーツアーバス事故の初公判が
長野地裁でありました
事故から5年も経っての
初公判は随分遅かった気がします
大学生など15人が死亡、
26人に重軽傷を負わせた
業務上過失致死傷罪
運行したバス運行会社
「イーエスピー」社長の
高橋美作被告(60)と
運行管理者だった
荒井強被告(53)が提訴された
運転手は事故によって
亡くなられていて、事故原因は
ハッキリしないものの
もともとこの会社に移る前は
小型や中型の運転を主にされていて
大型バスの運転については
不慣れであることは、本人も
言っていたと言われています
大型二種免許(バスの運転免許)を
持っている方に伺っても
中型バス(長さ9メートル未満)と
大型バス(長さ12メートル未満)では
まったく別物くらい変わってくると
言われます
また、大型バスに乗っていても
いつも同じ場所だけを運行する
例えば工場内とか空港内とかを
運転している方にとっては
一般道を運転するのは不慣れと
言われる方がいます
今回の初公判で、
「事故を起こすような運転を
運転手がするとは思わなかった」
と、両被告とも起訴内容を否認し
無罪を主張した
そんな訳ないだろう!という
憤りの言葉しかない
十分、危険である事は承知の上で
無理やり乗務させたといっていい
そう言うように
弁護士に言われているのかも
知れませんが
亡くなられたご遺族は
どんな思いで聴いたのでしょうか?
バス会社なんてどこも一緒で
免許持ってる以上、運転手は
みんなプロだから大丈夫でしょう
なんて思ってたら大間違いで
全国にこんな感じのバス会社は
いくつもあると思います
旅行会社に安くたたかれ
技術面、云々を言ってると
仕事が廻っていかない
安くても、言う事を聞いてないと
次の仕事が貰えない
昨今は、少しづつ教訓を活かして
改善されつつあるのはわかるんですが
でもやはり、私から見れば
同様の事故が、いつどこでまた
発生してもおかしくないと思っています
もうね
安いツアーはそういうリスクが高い
そのくらい思って参加した方がいいです
じゃあ、高いツアーなら安全か
安いバスを使って、旅行社が高く
売ってるだけかもしれない
そう言われるかも知れませんが
それでも私は、
少しはリスクが少ないんじゃないかと
思います
絶対に繰り返してはならない
事故です
この裁判を通じて
もう一度、考える機会にしたいです
それでは今日はこれくらいで