バス乗務員1日の最大拘束時間とは?
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2025年10月11日(土)
2241号になります
今日もよろしくお願いします
今朝は大分駅前から出発する
団体様のお見送りからスタート
地元テレビ局のイベントが
行われていて、朝から準備で
たくさんの人が来られていました
私のお客様は
今日と明日の二日間
長崎市で行われる国民文化祭に
参加されるお客様で
今日は問題ないのですが
明日はホテルピックアップから
午前中は練習会
午後は発表会本番で
18時に終了後、まっすぐ大分へ
そんな内容の行程なんですが
バス会社の担当者から言われているのは
「2日目、カツカツですから
くれぐれもお客さんにお願いしますよ」
「2日目、カツカツですから」
というのは乗務員さんの拘束時間
朝の乗務開始から終了までが
一人の運転手さんが乗務できる
最大の時間、ギリギリだという事
「くれぐれもお客さんにお願い」
というのは
会場の予定出発時間が遅れたり
途中のサービスエリアの休憩で
買物や食事などによって
著しく遅れたりがないように
幹事さんをはじめ皆さんに周知して
帰着が下がらないように!と
釘を刺されている訳です
基本的に貸切バスの乗務員は
乗務時間(実際に運転する時間)
• 原則:1日9時間以内
• 例外:週2回まで10時間まで延長可能
• 2日間の平均が9時間以内であればOK
拘束時間(出社から退社までの時間)
• 原則:13時間以内
• 延長:最大15時間まで
• 拘束時間には、点呼・整備・回送・
清掃なども含まれる
休息期間(次の勤務までの休み時間)
• 原則:11時間以上
• 最低でも:9時間以上を確保する必要あり
• 休息時間が短いと翌日の乗務が制限される
連続運転時間
• 最大:4時間まで
• 4時間以内または直後に
30分以上の休憩が必要
休憩は1時間おきに10分でも
2時間おきに15分でもよい
これらの基準は、昨年の4月に
乗務員の健康と安全
そして乗客の安心を守るために
新基準として定められました
もちろん、その前にも
こうした基準はあったものの
安全運行と事故防止のため
それまでの基準よりも厳しく
定められたものです
私達旅行業者は
旅行や送迎の計画時に
これらの制限にかからないか
考えながらお客様とバス会社の
間に立って考えるのです
じゃあ、もし
現地の出発がもっと遅かったりで
こちらの到着が遅くなる場合は?
交代乗務員(2名体制)での運行と
なります。当然、交代運転手分の
料金もかかるようになるので
バス料金は大きく上がります
バス会社さんによっては
2名体制での運行で金額を
案内してくるところもありますので
そのような場合は
ぜひ当社のようなバス旅行を
専門で扱うような旅行会社へ
ご相談いただきたいと思います
それでは今日はこれくらいで


