「遠隔バスガイド」の時代到来!
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2024年6月10日(月)
1747号になります
今日も宜しくお願いします
「乗務員不足でバスがとれない」
これは、最近よく聞かれる話ですが
バスだけではないんです
「バスガイドも居ない」
これが現実です
日本バス協会の調べによると
令和4年現在でバスガイド数は
全国の239事業者で計2480人
平成20年の5012人から半分に減った
コロナや少子化で修学旅行が減り、
職場旅行や町内会の旅行が減り、
規制緩和で運転手1人でも運行できる
ワンマン運行が増えたのもあります
まあ、この数字は
全国のバス協会に加盟している
バス会社に所属しているガイドなので
いわゆる私たちの世界でいう
「現役さん」
バス会社所属の社員さん
だったりして比較的「若い」ひと
一旦結婚、出産、子育てを経験し
40代、50代くらいからガイドに復帰し
OBのバスガイドが複数所属する
「ガイドクラブ」
というモノも全国には多数あるので
この人たちを含めるともう少し
グラフの数も多くなります
全国のバス会社には
自社でガイドを雇用できない
比較的小規模のバス会社が多いので
ほとんどの小規模バス事業者はこの
「ガイドクラブ」と契約を結び
必要な時だけ、派遣してもらうのが
一般的です
最近は、ガイド付きの仕事自体が
少なくなりましたが、時々あるのが
「若いガイドさんをお願いします」
というリクエスト
特に建設系、土建業とか
おじさんが多い旅行に多いリクエスト
この派遣してもらう「クラブ」からは
あまり「若い」を期待されても・・・
ハッキリ言って「いません」
で、きょうはそのバスガイドさんで
ニュース記事がありましたので
拾ってみました
奈良交通さんが先月から本格的に
始めたという「リモートガイド」
ガイドが乗車せず遠隔の案内システムを導入
これまでの「1台に1人のガイド」の概念を覆し
1人で同時に複数のバスを案内したり
反対に複数のガイドが1台のバスを交代で
担当して時短勤務を可能にしたりできる
本社のブースに備え付けられたカメラに
ガイドが話しかけると、映像がネット経由で
バスに送信され、
バスの前部と後部に取り付けられた
モニターにガイドの映像と
車内スピーカーで音声が流れる仕組み
動画とは異なり、一方的に映像を流すのでなく
やり取りができるところに臨場感があります
修学旅行などで5台~10台と同じルートを
回る仕事だと、一人のガイドがその学校分
一人でガイドが出来てしまうわけです
人手不足の解消策にもなるし
ガイドの分の宿泊、食事代も要らない
ガイドにもメリットはあって
泊りに出ないで済む、午前中と午後で
勤務時間を分けられるなど
家庭との両立がしやすくなります
この感じ、いずれはこうなるだろう
と、私も思っていましたが
今後は貸切バス自身に
もっと大型のモニターを採用したり
逆に航空機のように
各座席前に小型のモニターを
1台づつ設置したり
音声も個別にイヤホンで聞けたり
多言語に対応できるようにするなど
ネット環境の充実とともに
求められる事が多くなりそうです
というか、それぞれが持ってる
「スマホ」で見てもらえば
いいのかもしれません
今の中高正の修学旅行生は
みんなスマホを見て
イヤホンで音楽聞いて
「説明なんて聞いてくれて無いんです」
と嘆いてたバスガイドさんが居ましたが
号車ごとの「ガイド格差」も無くなり
見た目も、力量も、各号車同じで
スマホでガイドが流れてくれば
結構みんな聞いてくれそうですけどね
そのうち「若いガイドさん希望」
というリクエストには
ボーカロイドの声とアバターの姿で
モニターの向こうで喋ってるのは
この道、数十年の大ベテランなんて
作れてしまうかもしれません
もっと言えば運転も自動運転で
運転手もガイドもいません!
そんな時代が来るでしょうね
それでは今日はこれくらいで