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終焉を迎えた紙冊子の時刻表

 

 

大分で旅行業やってます

おおいたツーリストの中村です

 

 

 

国内線刊行開始から70年で

この春、大手航空会社の紙の

時刻表が姿を消すことになります

 

 

ANA時刻表
画像:ANA

 

 

全日空が先月末で、冊子の時刻表を

終了させており、最後の冊子版には

表紙に「最終号」の文字も

 

 

同じく

日本航空も今年5月までの冊子が

最後で、6月版より廃止となります

 

 

空港や旅行会社、ホテルなどで

無料で配布していたあの時刻表

 

コロナだけが原因でもないんでしょうが

数千億規模の赤字だと「この機会に」は

否めません

 

実際のところ、利用者から見ても

オンライン検索で十分といえば十分です

 

「使わない」「必要ない」方が増えて

時代の流れと共に、必然といえば必然

 

何か古き良きが全部が終わっていく

 

長年、この旅行業界に携わった方だと

この気持ち判っていただけるのでは

 

私がこの世界に入った平成三年当時は

日本航空、全日空、日本エアシステム

(さすがに東亜国内航空ではない)

 

三社がめちゃくちゃ凌ぎを削り、

支店には航空各社の営業の方が

ほぼ日参するほどバチバチでした

 

紙の時刻表を各社並べながら

行程表を作る作業してたりして

 

全日空の営業が来た時だけ

他の二社の時刻表を引き出しに

とっさに隠したりして・・・

 

懐かしいし、寂しいです

 

 

 

AIRのみならず、JRも同様です

 

 

 

 

JR九州は、国鉄時代から各駅で

無料配布してきた冊子型の

「ポケット時刻表」の製作を

 

来月13日の春のダイヤ改正分で

取りやめると発表がありました

 

デジタル化で需要が減少してる上

コロナで経営が悪化し経費節減

目的との事です

 

時刻表は新幹線や九州内在来線の

ダイヤを掲載しており、昨年の春は

23万部を製作し配布していました

 

 

 

 

ネットの普及で紙媒体の時刻表の

必要性が無くなったとはいえ、

 

古くからの鉄道ファンは

ネット検索よりも、この時刻表のほうが

愛着もあり旅情も沸くんだと思います

 

 

 

JR九州に関しては今朝の記事にも

昨年4月から12月期の連結業績で

 

116億円の最終赤字という

厳しい数字が発表されており

 

 

収益改善のため、割引切符の

実質値上げやデジタル化を

今後ますます進めてくるのだそう

 

 

ノスタルジックな車内販売、

紙の時刻表が無くなることへ

惜しむ声も多く聞かれますが

 

 

航空、運輸、旅行各社どこも

前に進んでいくことだけを考え

止まらず、走ってる感じです

 

 

今は、それしかないし

それでいいんだと思います

 

 

それでは、今日はこれくらいで

 

 

 

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