主催ツアーで契約内容と異なる申し出の場合
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2025年3月30日(日)
2038号になります
今日もよろしくお願いします
風も強く肌寒い花冷えの日曜日です
私はというと、今月2回目となる
トリニータ応援ツアーの添乗に雇われ
きょうは愛媛県松山に行ってきました
今日はバス3台
自分の担当する車は3号車
大分駅からのお客様が大部分
朝8時30分に出発して
夜22時30に帰ってくるという
なかなかの長丁場のツアーです
往復ともにフェリーはいっぱいで
座れずに立っている人も多い状態
それに朝は風も強かったため
白波が立ってそこそこ揺れました
試合は相手チームのオウンゴールで
1-0のごっつぁんゲームだったんですが
試合のことはそれ程サッカーに
詳しくないのでいいとして
今日は帰りのバスでの出来事を
少しお話させていただきます
私の担当するバスの構成は
①大分駅から30名
②途中のバス停から6名
③佐賀関港で5名の計41名
帰路、佐賀関港、大分駅と
お客様を降車後、バスが出発すると
車内の通路をおもむろに男性が一人
運転手の横まで歩いてきて
「今朝乗った場所じゃなくて
その二つくらい先の
バス停で降ろしてほしい」
と言うのです
とっさに私は
「走行中は危ないので座って下さい」
と、制した形になり
乗務員は何も言いませんでした
その後、朝乗車したバス停に着くと
その男性は、他の5人のお客様と一緒に
降車されその際、ご立腹の様子でした
確かに高齢で夜遅い時間帯に
20分もの距離を歩くのは大変
できれば、
通り道なのでそうしてあげたい気持ちは
やまやまなんですが
この旅行はウチが普段やってる
受注型企画旅行ではなく「主催旅行」
お客様と主催旅行社(日豊観光バス(株))
との間に契約があります
その契約では、乗降は○○バス停と
交わされている以上、やむを得ない理由もなく
現場の乗務員や添乗員の判断で勝手に変更できません
実際はそんな硬い事言わなくても・・・と
やってくれる添乗員はいるかもしれませんが
万が一決まっていない場所で
怪我や事故が発生した場合
それを行った者の責任となりますし
例えば、次回同じ事があって
それを断ったとしたら
「以前の人はしてくれた」
「前回はいいと言った」
などという事になれば
次を担当する乗務員、添乗員にも
迷惑をかけることになってしまいます
たとえば、申し込みの段階で
利用したいバス停に停められないか
問合せてみたりとか
迎えに来てもらうとか、
タクシーを利用するとか
何らか方法はあるわけで
「歩くと20分かかる」のは
歩く選択をされたお客様の判断
でしかないわけでそれを言われても
と言う感じです
この手の話は後日、クレームとして
あがってきたりすることが多いのですが
他のお客様との公平性や万一の事故を考えた時
勇気をもって断る必要があります
旅行を申込む時、そこまで深く
考えてないのかもしれませんが
日帰りツアーの申し込みと言えども
契約ごとですから、よくご確認の上
ご参加されることをおすすめします
それでは今日はこれくらいで