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フェード現象と経験不足の恐ろしさ

 

おんせん県おおいたで

旅行会社やっています

 

おおいたツーリストの中村です

今日もよろしくお願いします

 

 

 

また、貸し切り観光バスでの

死傷事故が起きてしまいました

 

昨日、発生した静岡県小山町の

「ふじあざみライン」とよばれる

片側1車線の県道

 

 

クラブツーリズム(近畿日本ツーリスト系)

が主催する日帰り観光ツアーで

 

バスは埼玉県飯能市の美杉観光バス

 

 

 

乗客34人と運転手、添乗員の計36人

が乗っていて、その中でツアー客の

74歳の女性が亡くなり35名が負傷する

という大きな事故となりました

 

 

原因は連続する勾配のある道路で

フットブレーキを多用したことによる

フェード現象により

 

 

バスの制動が効かなくなり

左側面に乗り上げ道路中央に横転

その衝撃により、多くの死傷者を

出したものと考えられます

 

 

あくまでも現在、報道されている

内容だけでそうだったんじゃないかと

いう形で書いていますが

 

 

本格的な事故の原因究明は

これから始まるようです

 

 

もし報道の通り

フェード現象が原因であるなら

 

運転士の経験や技術不足と

言う事になると思われます

 

 

大型車の運転経験がある方なら

ご存知かと思いますが

 

フットブレーキを多く踏むことで

最も怖いのがこのフェード現象で

 

 

それを避けるために排気ブレーキや

エンジンブレーキを使用しながら

速度を落として下り坂は走行します

 

 

 

13年にも大分の九重町で

四季彩ロードを走行していた

大型観光バスがフェード現象で

道下に転落するという事故がありました

 

 

今回、事故を起こしたこの運転士は

まだ20代で入社1年3か月

 

トラックとバスの経験が

少しだけあったようですが

 

このコースの乗務は

初めてだったようで

 

そうなってくるとやはり、

経験不足は否めないと感じます

 

少し広い路肩でもあれば一旦停車して

冷ますなり、点検するなりの措置をとり

再出発と言う事も出来るんでしょうが

 

 

道は狭く、止められず

ツアーの次の時間は守らないと

旅行会社に言われるしで

 

走るしかなく起きたのではないか?

 

ある程度の、ベテランであれば

そういった対応も出来たかも

しれませんし、何より

フェード現象の怖さを知っています

 

 

もっと経験を積ませた上で

乗務させるべきというのは

ごもっともなんでしょうが

 

 

バス業界からも

コロナで随分離職していきましたし

 

 

急に忙しくなって運転手が足りない

という声も聴きます

 

 

前から何度も書いてることですが

いつこんな事故が起きても

不思議ではない状態で

奇跡的にいつも起きてないような現実

 

 

私自身、あんな事故の会見を見る度

いつ自分があっち側になっても

おかしくないとヒヤヒヤして見てます

 

 

当社も、今回事故を起こした

美杉観光バスとの付き合いが

以前からあり、東京発着の仕事は

よくお願いするんですが

 

決して会社の内容からすれば

そういった部分にも気をつけながら

されている信頼できる会社です

 

そうでなければ大手旅行会社が

ツアーで利用するバス会社に

選定はされないはずですから

 

 

10月にも1件

お願いしている仕事があるだけに

 

これから幹事さんと話して

対応していかねばと思っている所です

 

 

何より怪我をされた方の早い回復と

亡くなられた方へお悔やみ申し上げます

 

 

それでは今日はこれくらいで

 

 

 

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