やり続けるかやめるのかの決断
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2025年3月28日(金)
2036号になります
今日もよろしくお願いします
今週の火曜日に
突然、LINEのメッセージ貰って
今月末をもって旅行業を
廃業する事にしました
直接会って、ご挨拶できずに
申し訳ございませんが
このメッセージに替えさせて
頂きます
色々とご教授、ご協力いただき
ありがとうございました
とありました
つい先日まで、県内のバスツアーなど
たくさんの企画を売っていた方です
確かにお互い、会えば
「どんなふうですか?」
と聞くのが挨拶代わりになっていて
お互い、起ち上げたのも一緒の10年前
コロナ禍も何とか乗り越えて
情報交換しながらやってきた
と言うのが正直なところで
「やっぱりか・・・」
戦友をひとり失ったような
寂しさを感じます
10年やってきた事業を閉じるとなると
相当悩んだのではないかと思います
正直、既存客を相手に団体旅行を
追いかけるにはもう限界が近いと感じます
幹事さんはじめ、参加者として
構成する方みなさんが高齢化してしまい
人数も金額も年々しぼんでいくし
旅行自体が個人化、多様化するので
ネットの中に存在するオンライン旅行社で
十分賄えてしまう時代です
「もっとツアーを作ってやればいい」
なんて言われることもありますが
当社が主催旅行をやるためには
3種から2種へと登録免許の変更を
行う必要があるし資金の壁もある
オリジナリティあふれる企画で
なんて言ったところで
阪急さんじゃあるまいし
今の時代、そんなに混載バス旅行に
集まるものでもないんです
幸い、冒頭で紹介した社長さんは
貿易事業もされているため
旅行事業をたたんでも、貿易事業に
注力すれば十分やっていけるんだと
思いますので
倒産して夜逃げするみたいな話では
ないですけど
社員を何名か雇って、
旅行業一本でという同業さんは
ヤバいというか、凄いというか・・
他所もウチもこの先
何年か先には同じ様な結末が
待ってるんだと思って見てます
幸か不幸か、私は今ひとりで
やってますので、自分が生きていければ
なんとかなるんですけど
それでも、維持継続して行くためには
旅行以外での収益も考えないと
無理な状態になってきています
旅行を売ることは
「非日常」だの「ロマン」だの
「楽しみ」だの
そして「幸福」を売ってるだの
なんてキレイごとみたいな事
言われますが
田舎の地場零細旅行業が
生き残っていくには
徹底した経費管理と高収益と
ファンやリピーターがいなければ
成り立っていかないと思います
やり続けるのか
やめるのか
そんな決断を迫られる未来が
ごく近い将来に待っていると
感じさせられた出来事でした
彼の新天地での
ご活躍をお祈りしています
それでは今日はこれくらいで