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どうしてこのような事故が 繰り返されるのか?

 

 

おはようございます

大分はいい天気の日曜日です

 

皆様のお住まいの場所はどうですか?

 

 

この週末も情報番組などで

先日起きた静岡でのバス事故を

多く取り上げていて

 

何度も聞くフレーズがこのフレーズ

 

 

どうしてこのような事故が

 繰り返されるのか?

 

 

利用する人がいる限り

繰り返すと思いますし

 

自動運転の世の中になっても

完全になくなる事はないと思います

 

 

職業ドライバーというのは

経験の差があったとしても

 

少なからずお客様の反応を

気にしています

 

 

乗り心地や運転技術に

 

ノッキングしたり

クラッチミスでガリガリ音がしたり

 

低速にいれて

急なエンジンブレーキがかかったり

 

新しいバスはギヤが

コンピュータ制御になってるんで

 

変なタイミングで入れようとすると

お客様に聞こえるほどの

 

「ビーーーーーッ」という

警告音を発したりします

 

 

乗客にしてみれば

「この運転手、大丈夫?」

なんて思われるでしょう

 

 

休憩時や見学等のバス乗降時

あからさまにそう言う事を

言っていくお客様もいますし

 

ツアー会社のアンケートに

容赦なく書いていかれる事が

あります

 

 

経験が乏しい運転手ほど

そう思われたくないと

必死に頑張ったりして

 

今回もフットブレーキを

多用した背景には

 

そんな精神的なプレッシャーも

あったのではないかと思います

 

 

 

私はたまたま

旅行業界とバス業界を

両方経験して独立した人間なので

 

 

双方の業界の問題点が

何となくみえてきます

 

バスの世界は、未だに

体育会系の縦ノリ社会が残ってて

 

少々、不安があっても

ぶっつけでそれを乗り越えて

 

みんな一人前になってきたから

とりあえずこなしてこい!みたいな

 

ビビってると「つまらんヤツ」

みたいに見られたりして

 

 

まあ、どこもそうとは言いませんが

相当きっちりした大手以外は

 

どこも似たかよったかって感じ

 

 

なので、運行に関する責任者

運行管理者の能力が本当に重要なんです

 

乗務割、労務管理、点呼、安全指導など

そのバス会社の運行を取り仕切る訳ですから

 

今回の事故の原因も

未熟な運転手をその仕事につけた

運行管理者に責任の一端はあります

 

 

 

方や、旅行の世界は

ちょっと極端ないい方をすれば

 

「こっちは客なんだから

こっちの作ったコースをただ

走ってくれりゃいいんだよ!」

 

みたいな所があって

 

 

ウチみたいな零細はそうじゃなくても

大手の旅行社や年間の取引が多い所は

割とそんな雰囲気があると思います

 

今回の旅行社さんは違うでしょうが

私があの謝罪会見の席の旅行社側なら

 

「ほんと、バス会社のせいで

いいとばっちりだよ!」

 

なんて

思ってるかもしれません

 

 

現に私が二十代の頃

よく一緒に飲みに行っていた

バス会社の貸切営業担当者が

 

ある大手旅行社の担当者と

コースの打ち合わせをしてると

 

「籠屋は黙って担いでろ!」

 

と、言われたと

愚痴をこぼしてた事がありました

 

 

 

その方には、暫く冗談で

「おい、籠や!」

なんて茶化してましたが・・・

 

 

今度のコースだって

一般道のあざみラインを使わず

 

有料のスバルラインを使っていれば

違っていたかもしれません

 

あくまでも「かも」ですが

 

 

一人当たりにすれば

300円弱の有料道路代

 

そのわずかな何百円を削って

作らないと利益が出ないのも

ツアー商品の現実です

 

 

6年前の軽井沢スキーバス事故の時と

よく似ています

 

あの時も「たまたま」今回と同じ

三菱ふそうのバスですが

 

それは、あくまでも

「たまたま」だとして

 

 

経験不足のドライバー

連続する急坂の道路

有料道路を使わず一般道

 

昼か夜かの違いはあれど

似ている点を感じます

 

 

「どうしてこのような事故が

繰り返されるのか?」

 

 

正直、これからも繰り返されるし

利益最優先で、運転手不足という

 

双方の業界のブラックさを考えると

今後はもっと増えるのかもしれません

 

もちろん、そうならないよう

私達も努力しなければなりませんが

 

 

それでは今日はこれくらいで

 

 

 

 

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