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覆水盆に返らず…寸止めの美学

 

おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です


2025年5月13日(火)
2081号になります

 

今日もよろしくお願いします

 

 

「覆水盆に返らず」

という諺がありますが

 

 

皆さんも

「言わなきゃよかった」言葉

「送らなきゃよかった」メールって

あるんじゃないでしょうか?

 

 

私は「すごくよくあります」

 

 

電話もメールも

まあ、直接会っても言うんですが

 

歳をとってからその傾向は顕著になって

感情が抑えられない場面が時々あります

 

 

実は昨日の今頃もそんな感じで

 

もう随分何度も打ち合わせしてきた

お客様が行程内容の変更を言ってきました

まぁまぁそれは

軽微なものじゃなかったのに

 

 

 

それをさも「簡単に出来ますよね」

くらいな感じで

メールしてこられたので

 

 

ダーッっと勢いにまかせて

返信文を殴り書きしてしまいました

 

 

このやろう、ふざけんな!の

メールは凄く短時間で長文が

出来てしまうから

 

奇麗な言葉遣いしているつもりでも

かなり文章はキツイ内容で

書いてる途中で自分でも

 

これは相手が不快に思うレベル

というか、

送ってはいけないレベルだと

気が付きます

 

 

一旦、できあがったメールを

読み返してみて「あ~、これはマズイ」

と、思い全てBackSpaceで削除

 

DeleteではなくあくまでBackSpace

徐々に消えていく方が敗北感が増すので

 

 

かしこまりました

改めてまたご連絡させていただきます

 

 

と、返信し

ちょっと時間をいただく事に

 

 

ここまで手配も終わっていて

またこっからやり直しか…

という、情けない気持ちも押し殺し

 

とりあえず

感情にまかせた怒りメールを

送らなかった自分に満足げに成長を感じ

 

 

じゃあ、こんなふうに

いつもダーッと怒りの感情を長文にして

お客様に送らずに削除すれば

 

アンガーマネジメントでいう

怒りの最初の6秒みたいなもので

すーっと消えていくじゃん

 

 

と、思ったら大間違い

 

 

そこは消す前提で書くのではなく

あくまで送る前提で書く

 

このメールを相手が読んだ時は

怒られるとかよりも「仕事が飛ぶ」

くらいの内容を書いて、

 

フムフムと得意げに

送信ボタンをクリックする

 

 

「カチッ」

 

となる手前まで行って

寸前で思いとどまる感じ

 

 

この思わず「ハア、ハア」言う

「黒ひげ危機一髪」レベルの

リアル感がないと

自分でも収まりがつきません

 

 

ここで踏みとどまれば

表面上は何事もなかったと同じで

次回の面談時も笑顔で話せる

 

 

次に伺う時に会いたくないなと

脚が重いのも嫌じゃないですか

 

 

かと言って

私も人間が出来てないですから

一度は吐かないと気が済まない

 

小さい時から食欲旺盛の健康体で

しかも下戸で乗り物酔いもしないので

人生でそんなに吐いたことがない

 

 

だからなんでしょうか?

 

 

あと4年4か月もすれば「還暦」

というこの現在地を考えると

 

この歳で

大人としての発達が遅れているのか

 

こんなに人間が出来てなくて

いいのだろうかと時々不安になります

 

ほぼ24時間たった今思えば

「やっぱり送らんでよかった」

 

それにつきます・・・

 

 

 

それでは今日はこれくらいで

 

 

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