自然相手に絶対、無理をしないこと
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
きょうもよろしくお願いします
コロナ、ロシア、知床遊覧船
昨日は、ずっと遊覧船のニュース
徐々に詳しいことが解り始め
不明者の生存が厳しいという現実も
徐々にはっきりし始めました
3歳の女の子が遺体で発見されたり
この北海道旅行でプロポーズする
予定にしていたカップルの話など
何とも言えない悲しい話が
少しづつ報じられています
連日、更新されていく情報の中で
この会社の経営者の顔がまったく来ず
同業他社や地元漁業関係者などの
コメントばかりが先行して出てきて
会見の機会も既に逸している感がします
これだけ周辺取材の報道が先行すると
もう社長の人柄だったり
会社の風土だったり
出てきて謝ったところで
どうにもならないという所も
あるのかもしれません
これほどの大惨事ですから
「詳細は現在調査中ですが…」
くらいの段階で一度謝罪の囲みを行い
世の中に会社の姿勢というか
社長の人間性を晒しておいた上で
後日、あらためて謝罪や
賠償についての会見を
という段取りにはならないのだろうか
この会社のホームページを拝見すると
とても立派なサイトを作られていて
知床岬の突端で折り返す
3時間のコースで大人8800円
ヒグマとの遭遇率94%
世界自然遺産の知床の自然を
海上から堪能できる
と謳われていました
こんな事故の後、読むと
何とも切ない気持ちになります
このホームページを見ながら
ふと、思いました
例えば、天草でも
イルカウッチングと言うのがあり
イルカとの遭遇率99%とか
また、別の遊覧船業者でも
出航率〇%以上とか、欠航率〇%以下とか
昔はそんなこと明確に言ってないので
無理して出ていく必要もなかったり
逆に船長の経験で、この時期なら
このルートで行けば安全だとか
このあたりの方がイルカが
集まってるとか普通に出来たり
できてたんでしょうが
それが今は、ネットの口コミとか
旅行業者の顔色を伺いながらなので
旅行会社もお客様のアンケートで
次のシーズン提携する業者選びを
行ったりするんで
ウチは遭遇率〇%以上です
欠航率は〇%以下ですなんていう
窮屈な世界が出来てしまってて
無理したんじゃないかと
デジタルにする事は
大事かもしれませんが
アナログに頼らなければ
いけない事もまだまだ多い訳で
私達、旅行業者としても
取引施設さんに無理を強いるような
言動、態度が日常化していないか
この事故は
そんな一端も考えさせられます
いずれにせよ、
どんなに進歩しても
自然を征服できるという事は
決してない訳で
「驕らない」事を
忘れてはいけないと感じます
それでは今日はこれくらいで