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悲惨な事故の教訓は生かされています

 

 

おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています


おおいたツーリストの中村です

2025年1月16日(木)
1965号になります

 

 

2016年の1月15日深夜に

起きた軽井沢スキーバス事故

 

私が独立して会社を起ち上げ

貸切バスの旅行に特化した

旅行会社をはじめようとした

 

ほんとに半月後の大事故で

私の中では強烈な印象に残っています

 

昨日であの大事故から

もう9年が経ちました

 

事故の原因はバスのスピードの

出し過ぎによりカーブを曲がり切れず

横転した事

 

乗務員は大型バスの運転に不慣れで

当時の峠道の凍った路面や

 

 

アップダウンの続く道路に対する

操作技術の未熟だった点なども

指摘されています

 

運行したバス会社の刑事責任も

問われましたが

 

何よりもこうした乗務員を

乗務させてしまった会社と

管理者の認識の甘さが悔やまれます

 

 

乗客39名のうち15名が死亡

ほとんどが20歳前後の大学生で

 

重傷を負った方々も

現在も重い障害が残っています

 

事故当時、このあまりにも痛ましい

若い命が多数失われたことで

 

バス運行に関する基準が

厳しく見直され

 

旅行業者との取引での

料金、運賃の改正や

 

運行管理上の労務管理など

様々な改正が行われました

 

 

『安全性を見える化した基準』

貸切バス事業者安全性評価認定制度

 

は、このバス事故以前の平成23年に

日本バス協会が始めた制度ですが

 

一般のお客様や旅行業者が

貸切バス業者を選定するときに

 

「安全への取り組み具合」

を星の数で表す新制度です

 

 

【最初の申請時の条件】

① 事業許可取得後 

  3 年以上経過している

 

② 安全性に対する取組状況に

  おける法令遵守事項に

  関する違反がない

 

③ 過去 2 年間に

  有責の第一当事者となる

  自動車事故(「死傷事故」)

  が発生していない

 

 ④ 過去1年間に

   10人以上の負傷者を生じた

   事故で負傷の程度が著しい

   場合が発生していない

 

 ⑤ 過去 1 年間に

   有責の第一当事者となる

   自動車事故「転覆等の事故」

   又は悪質な法令違反による

   運行等が発生していない

 

⑥ 過去1年間に

   1営業所1回当たり50日車を

   超える行政処分を受けていない

 

⑦ 過去に認定取り消しを受けた際の

  欠格期間に該当していない

 

これらの基準を満たしセーフティバスの

認定を受ければ初めて星一つがもらえます

 

(こういうハートマークのステッカー)

星の数は3つまであり

最初の星1つから、2年後に再度

認定審査を受け認定基準をクリアすれば

80点以上で星が一つ増えます

 

 

 

車両整備の充実度、乗務員教育、

アルコールチェッカーでの日々の点呼

デジタコやドライブレコーダーの導入

 

乗務員に対する指導や教育

乗客に対する安全意識は益々

大事になっています

 

物流業界同様、バス業界も

乗務員不足、人が集まらないという

問題を抱えています

 

私の肌感覚として

以前に比べ、各社コンプラ意識が

かなり向上していて

 

昔のような「無理はしない」

割に合わないような仕事は引き受けない

そんな風潮が現れてる気がします

 

業界全体で軽井沢スキー事故のような

悲しいバス事故を二度と繰り返さない

 

という意識で日々、運行して頂きたい

そんなふうに思います

 

 

 

それでは、今日はこれくらいで

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