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忘れてはならない軽井沢スキーバス事故の犠牲

 

 

おんせん県おおいたで

旅行会社をやっています

 

おおいたツーリストの中村です

きょうもよろしくお願いします

 

 

 
 

 

未だに私の中で深く記憶に残る

軽井沢スキーバス事故

 

あの大事故からもう6年が経ちました

 

 

現場近くでは、

遺族たちの呼びかけで

 

バス業界や旅行業界、

それに国や町の関係者が

 

出席して安全を誓い合う

集会が開かれました

 

 

乗客39名のうち15名が死亡

ほとんどが20歳前後の大学生で

 

重傷を負った方々も

現在も重い障害が残っています

 

事故当時、このあまりにも痛ましい

若い命が多数失われたことで

 

バス運行に関する基準が

厳しく見直され

 

旅行業者との取引での

料金、運賃の改正や

 

運行管理上の労務管理など

様々な改正が行われました

 

 

 

 

『安全性を見える化した基準』

貸切バス事業者安全性評価認定制度

 

は、このバス事故以前の平成23年に

日本バス協会が始めた制度ですが

 

 

一般のお客様や旅行業者が

貸切バス業者を選定するときに

 

 

星の数で

「安全への取り組み具合」

を表している新しい制度です

 

 

 

 

【最初の申請時の条件】

 

 

① 事業許可取得後 

  3 年以上経過している

 

② 安全性に対する

  取組状況における

  法令遵守事項に

  関する違反がない

 

③ 過去 2 年間に

  有責の第一当事者となる

  自動車事故(「死傷事故」)

  が発生していない

 

 ④ 過去1年間に

   10人以上の負傷者を生じた

   事故で負傷の程度が著しい

   場合が発生していない

 

 ⑤ 過去 1 年間に

   有責の第一当事者となる

   自動車事故「転覆等の事故」

   又は悪質な法令違反による

   運行等が発生していない

 

⑥ 過去1年間に

   1営業所1回当たり50日車を

   超える行政処分を受けていない

 

⑦ 過去に認定取り消しを受けた際の

  欠格期間に該当していない

 

 

これらの基準を満たし

セーフティバスの認定を受ければ

初めて星一つがもらえます

 

 

(こういうハートマークのステッカー)

 

 

星の数は3つまであり

最初の星1つから、2年後に再度

認定審査を受ける訳ですが

 

認定基準をクリアし

80点以上で星が一つ増えます

 

 

その更に2年後に、再度認定

審査を受け同じく80点以上で

やっと3つ目の星を獲得出来ます

 

 

最初の申請から、順調にクリアしても

最短で5年はかかります

 

 

そればかりか

2つまたは3つ星を獲得していても

法令違反や事故等があり

 

60~79点になれば星3つから一気に

星1つへ降格させられます

 

 

旅客輸送事業は多くの人命を

預かる訳ですから

 

高い安全意識と

運転技術が要求される訳です

 

 

「星の数が一つだから、二つだから不安」

などということはありません

 

この制度の申請はバス会社の任意です

 

 

 

「新規申請した時期が遅く、

まだ星の数が少ない」

 

と、いう貸切バス事業者もいます

 

ただ、申請作業が面倒なので

始めから申請しないというのは

 

安全に対する意識が低いと

言わざるを得ないかもしれません

 

 

中にはそういう事業者もあります

 

 

 

 

「貸切バス会社の安全性を

わかりやすく見える化する」

 

 

という本来の目的からも

☆の数の多い会社(組織)は

安全意識が高いと思います

 

 

車両整備の充実度、乗務員教育、

アルコールチェッカーでの日々の点呼

デジタコやドライブレコーダーの導入

 

乗務員に対する指導や教育

乗客に対する安全意識の高い会社は

当然、こうした取り組みにも

前向きに参加しています

 

 

現在のコロナ禍で

昨年は全国で過去30年で最多の

14社のバス会社が倒産しました

 

 

ある程度の回復が見込まれた後は

国も自治体も助けてはくれなくなるでしょう

 

 

コロナが明けたら本格的に

厳しい差別化競争が始まります

 

 

この二年で運転手もずいぶん

離れていったと聞きますので

 

乗務員不足など

無理な勤務での労働環境悪化

いわゆるバス会社側の都合で

 

 

軽井沢スキー事故のような

悲しいバス事故を

二度と繰り返してはならないのです

 

 

 

それでは、今日はこれくらいで

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