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日本初を継承する別府のガイドさん

 

おんせん県おおいたで

旅行会社をやっています

 

おおいたツーリストの中村です

今日もよろしくお願いします

 

 

別府観光の父とよばれる油屋熊八

昭和3年に亀の井遊覧自動車

現在の亀の井バスを設立し

 

 

遊覧バス(今の定期観光バス)の

「地獄巡り遊覧バス」に女性車掌、

 

当時の「少女車掌」を乗せて走ったのが

日本で最初の

バスガイドだと言われてます

 


「ここは名高き流川~、

情けも厚き湯の街の~、

メインストリートの繁華街…」

 

 

 

と、七五調で作られた原稿で案内し

当時、これが大人気を博していたと

いわれています

 

 

 

その亀の井バスで

新人ガイド2人が13日に

 

家族を招いての発表会を行ったと

昨日の朝刊に出ていました

 

 

昨年4月に入社し、教育研修を終え

既に一般客や修学旅行生を相手に

乗務経験も積まれているそうです

 

 

お二人はご家族を前に

伝統の七五調ガイドを披露し

別府の4カ所の地獄を巡ったそうです

 

 


 (写真はお借りしています)

 

 

私達がお客様からの依頼で

バスガイドさんをお願いするときは

 

 

バスの予約と一緒に行うんですが

いわゆるバス会社に社員として属する

こういうガイドさんを「現役さん」

 

 

バス会社に属さず、ガイドを派遣する

ガイドクラブから来られるガイドさんを

「OBさん」と呼びます

 

 

私が若手の頃は、各バス会社に

現役のガイドさんが多くいたんですが

 

今は各社の採用数も減り

毎年僅かしかなくなりました

 

団体旅行が減ってきたのと

ガイドなしでの旅行実施が

多くなってきたせいで

 

以前のような需要がなくなったのと

結婚退職などで長く続かないと

いうのも、減っていった原因です

 

 

大分の話で言えば

ガイドクラブも高齢化が進み

30~40代でOBガイドをしてるのは

わずかしか存在しません

 

 

50代~60代が中心になっていて

70代でもまだ頑張っている方もいます

 

 

ベテランさんには経験に基づく

技術と味がありますが、いかんせん歳が

 

 

かたや現役の方はフレッシュですが

経験的にはやはり物足りません

 

 

 

時々、お客様から

「若くて、上手いガイドをつけて」

いうオーダーがあったりしますが

 

 

正直、なかなか難しいので

「どっちかにして下さい」と言います

 

 

若い方と言われれば必然的に「現役」

上手いと言われれば当然「OB」

 

まあ、最近は改正道路交通法を盾に

ずっと「着席案内」を決め込み

 

お客様に背を向けて案内する

感じも増えましたね

 

名所を案内するDVDを流すでも

良かったんじゃないかみたいな

 

近い将来、バスガイドと言う仕事も

消滅していくのでしょう

 

 

正直、変なプライドと食い意地だけの

ベテランバスガイドみたいなのも居て

 

私みたいな添乗員や運転手さんが

なだめすかせて、持ち上げてないと

余計に何も仕事しなくなる

 

そんなパターンもあったりして

なかなかね、難しいんですよ

 

 

乗務員休憩室で本性を出すタイプ!

 

 

運転手、ガイド、添乗員の

みんなが上手く噛みあうと

 

すごくいい雰囲気の旅行になるけど

そうじゃない時はその間しんどいですよ

 

北海道とか東北とか九州はいいんですが

関東、関西ではよくそんな地獄案件が

ありますね・・・

 

 

今回のこのガイドさん方とも

もしかすると、ご一緒する機会が

あるやもしれませんから

 

 

どうか、お二人とも切磋琢磨され

お客様に愛されるいいガイドになり

 

末永くご活躍される事を

願っています

 

 

あと、オジサン添乗員にも優しく

接して下さいね

 

 

 

 

それでは今日はこれくらいで

 

 

 

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