ブログ

キャラバン運行の「逆番」と「正番」

 

 

 

おんせん県おおいたで

旅行会社やっています

 

 

おおいたツーリストの中村です

今日もよろしくお願いします

 

 

 

 

 

旅行業界やバス業界だと

普通によく使われる表現に

「逆番」と「正番」というのがあります

 

 

貸切バスの台数口

 

梯団走行ともいいますが

いわゆるキャラバン運行・・・

 

 

キャラバン運行が

判らないかもしれませんが

 

1号車から5号車とか

修学旅行のような

バスを連ねて走らせること

 

これが(梯団)キャラバン運行

 

 

 

普通、台数口で走る時

1号車が先頭で、あと2号車

3号車、4号車、最後に5号車

 

 

 

こういう走り方すると思います

これが「正番」

 

 

ただ、関西のバス会社の多くは

逆番なんです

 

 

 

これは、正しい由来は

解らないんですが、

 

 

京都や奈良など

古い寺院などを巡る事も多く

 

 

道も狭い、人も多いで

離合が大変だったりするので

 

「あと、なんぼ程来んねん!」

という関西人の気質に合わせて

 

 

5号車から始めれば

「あと、4台来んねんな~」

待ってられる

 

 

そういう理由だそうです

 

 

 

正番の場合も

最終号車の番号横に

 

(終)というステッカーを

もう一枚つけて走る事もありますし

 

 

老人会などは

4号車が縁起が悪いとして

 

寿(ことぶき)号車にして

運行する事があります

 

3号車、寿号車、5号車です

 

 

 

 

正番、逆番って競馬でも言うらしく

 

 

正番は、1号馬からプラス方向へ

順に数えた馬番の数字で

 

逆番は、大外馬からマイナス方向へ

順に数えた数字を言うそうです

 

 

おそらく、逆番を最初に始めた方は

競馬が好きだったんでしょう

 

 

 

 

私達が、バスを手配すると

最終確認までに、逆番か正番か

 

特に関西のバス会社だと

必ず確認が入ります

 

 

ここで、よくお客様と

打ち合わせしてないと

 

現場が混乱してしまう事に

なりかねません

 

 

先頭を走るバスはその梯団の中で

もっともベテランが努めます

 

 

つまりさっき例えで言えば

5号車のドライバーが、

リーダー(梯団長)に当たる訳です

 

で、その後に続くドライバーは

若手や、やや中堅が努めます

 

昔ほどではなくなりましたが

バス会社も体育会系っぽい所があり

 

やはり梯団長は、威厳があり

気難しいオヤジが多いのです

 

 

私の話ではないですが、以前

逆番指示で運行開始した後

 

校長先生が1号車に乗るので

逆番じゃなくて正番に変えてくれ

という学校側からの依頼で

 

途中から正番運行になり

大変だったという話を

聞いた事があります

 

普通の感覚だったら

5号車と1号車の運転手だけ変える

号車ステッカーだけ張り替える

で、対応しそうなもんじゃないですか

 

ちゃんとしてる会社ほど

「運行指示書上できません」

という

 

まっとうな校長先生なら

バスを乗り換えれば良さそうなものを

 

「校長は先頭車に乗る決まりがある」

などと言って譲らないんです

 

この場合で言えば、結局

学校>旅行社>バス会社の構図で

 

だれがお客さんなのかの順で

事を収めなければ仕方がなくなる

 

最終的には現場の混乱は

旅行会社のせいなんですけどね

 

 

今は、学校もバス会社も

柔軟になっていて、ほぼ、

こんな事は無い筈です・・

 

 

昔の話ですけど

そういう事が起きてました

 

 

ちなみに九州のバスは

基本的に正番で走ります

 

逆番で走ってるバスに

すれ違ったら「関西のお客さん」の

可能性が高いですね

 

そんな風に見るのも

面白いものですよ

 

 

 

それでは今日はこれくらいで

 

 

 

 

ページの先頭へ