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どうしてバスの事故がなくならないのか

 

大分で旅行業やっています

おおいたツーリストの中村です

 

 

さんざん開催の可否について

揉め続けてきたけど、いざ

 

 

始まってみれば連日の盛り上がり

オリンピックも16日経って

もう明日が閉会式なんですね

 

 

 

 

 

 

さて、昨日書いたブログに

 

 

バスの運行における

一日の最高拘束時間や距離の話を

書かせていただいたんですが

 

 

広島にいるブログ仲間から

こんなコメントを頂きましたので

紹介したいと思います

 

 

ここまでしっかり管理して、

なぜバス会社の事故が

起きるんでしょう

 

抜け穴やコスト削減のために

ムリしちゃうのかな~

というものです

 

 

自動車運転者の労働時間等の

改善基準については、時代の変化と共に

何年か毎に見直しがなされ

 

この基準に関していえば

平成30年の改定が最も新しいものです

 

ひらたく言えば、働く人のほうが

楽になれるように徐々に改正される

 

 

乗務員の労働環境の向上により

疲労や健康状態が原因となる

事故の防止にもつながっています

 

 

ただ、この基準は

「最低限これは守ってください」

と、いう基準なので

 

ギリギリでこの基準が

クリアできてるような勤務状態であれば

かなり乗務員に負担があると思います

 

現実には、このコロナで

一年を通してほぼ自宅待機状態という

話を聞きますが

 

元々、貸切バスの乗務員は

季節的な繁忙と閑散の差があり

 

トップシーズンでない限り

割と疲労は溜まらないと伺います

 

 

抜け穴やコスト削減のために

ムリしちゃうのかな~

 

抜け穴はわかりませんが

コスト削減はあるかもしれません

 

比較的小さな会社では

忙しくなると正社員だけでは足らず

 

アルバイトで高齢の乗務員を

日雇いで乗せたり、免許はあっても

普段は事務職の社員だったり

 

乗務員台帳に登録されていれば

繁忙期だとそんな事があったりします

 

 

高齢乗務員や普段事務職でも、

安全運行できるスキルがあれば

問題はありませんけど

 

運転が粗かったり、

不慣れな緊張感がお客様に伝わり

後でクレームになるような事があります

 

 

それに、普段から乗務している

技術的にもベテランと呼ばれる

運転手の中にも

 

成人病や心疾患などの病気が

指摘されているにも関わらず

 

禁煙もせず食事量にも気をつけず

度を越した飲酒をするなど

 

プロドライバーとして「意識」が低い

言わざるを得ない方もいます

 

 

これは会社についてもそうですが

 

安全意識の高い会社、

そうは言えない会社はやはりあります

 

以前に比べて落ちた、良くなった

これもあります

 

 

よくお客様から『安全な会社の

ベテランドライバーをお願いします』

と、お願いされる事がありますが

 

 

勿論、そのつもりで手配しますが

結局は確率の問題で、無事故が

約束はされるわけはありません

 

 

乗務員の体調や運転技術

車両の状態、天候、道路状況など

 

複合的な要素が噛みあってくれて

結果、

無事故で帰ってきてくれてる訳です

 

 

毎回、祈るような気持ちで

お客様を見送っています

 

 

なぜ、事故は

なくならないか?

 

 

プロと呼ばれる以上、人も会社も

「無事故を目指して」ではなく

「無事故」でなければならない

 

そう思っていても

起きてしまうのが事故

 

 

車と運転手がある以上

必ず事故はなくなりません

 

そう思って現代を暮らしていくのが

自然なんじゃないでしょうか

 

 

私はそんなふうに思いながら

そうならないよう願いつつ

この仕事をやっています

 

 

 

それでは今日はこれくらいで

 

 

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