雨の日の新聞配達を思い出して
大分で旅行業やっています
おおいたツーリストの中村です
雨の日の朝は、ポストを開ける時
新聞配達の方により一層感謝の
思いが強くなりますね
先日、経営者の友人とランチに
行く道すがら話してたんですが
お互い、小学生時代から
新聞配達をしていた経験があり
「将来、自分で創業するようなのは
早くから社会経験を積もうとするし
子供の頃から独立心が強いんかね」
という話になりました
確かに、それって判る気がします
それ程、貧しい家だった訳でも
無かったのに、小遣いを貰う事に
幼いながら抵抗がありました
田舎なんで配達部数は少なかったけど
小3くらいから中学卒業まで6年間
朝夕刊の配達と集金をして
毎月1万円弱の給料を貰っていました
高校の頃は部活動で遅くなるので
やっていませんでしたが
高校卒業後、
上京して学校に行こうと思った時も
新聞奨学生として働きながら進学すれば
親から反対される筋合いはないだろうと
そんな事を思っていました
配属された日本経済新聞の
初台専売所は渋谷区本町にあり
新宿区の一部と代々木4丁目の
約350部が私の担当エリアでした
配達順路のちょうど真ん中くらいにあった
西川さんという配達時間に厳しいお宅は
5時半迄に届けないと集金に行っても
その月分は貰えないというお宅でした
私は前任者からそう聞かされていたので
一度も5時半を過ぎた事はなかったんですが
何回かは、間に合いそうになくて
配達順を変え、その家に真っ先に
入れに行ったことがありました
当時は、意地悪な家だなんて
思って配ってましたが
今思えば、出勤前もしくは
通勤時にその日経新聞を読む
それが西川さんにとって絶対的な
ルーティンだったのでしょう
ゆるい田舎では考えられない
都会の厳しさみたいなモノを知り
「これが東京か~」なんて思っていました
(折込チラシを入れる作業)
日経新聞は他の一般紙に比べ
どうでもいい方はとらないので
巨人戦のチケットや
洗剤なんて不要だし
1か月分無料なんてしなくても
向こうから声を掛けてくれる
必要だから購読してるのでやめないし
集金行っても居留守もされない
その反面、雨で紙面が濡れてるとか
入れ忘れ(不着)のクレームがあると
専売所に戻ってからでも、すぐに
再配達に行かされてましたけど・・・
もう30年も前のことなのに
今でも時々、あの家に
入れ忘れたんじゃないかなんて
夢に出てくる事があります
今は新聞もネットニュースで読めるし
古新聞が溜まっていくので
購読されない家庭も多いようですが
ウチではやっぱり紙面ですね
(イメージです:写真は朝日さんからお借りしています)
梅雨入り早々強い雨の日が多くて
配達員さんも大変だろうなと思います
私のとっている新聞は夕刊が廃止され
朝刊のみになってしまいました
自宅で新聞をとるという習慣のない
家庭の子が大人になってとるとは
思えませんし
将来的には新聞配達と言う仕事も
無くなっていくのかも知れません
新聞少年なんて最近は見かけなく
なってきましたが、お金を手にする
厳しさを身をもって知ることができる
大変いい仕事だと思います
雨の日の大変さを経験すれば
晴れた朝の清々しさがより一層
素晴らしいと感じることが出来ます
無くなって欲しくないものの一つです
それでは、今日はこれくらいで