確実な乗務前点呼は安全の必須条件
おんせん県おおいたで
貸切バス旅行を扱う
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2023年7月01日(土)1404号
今日も宜しくお願いします
先月18日
北海道の八雲町で
食肉処理場に向かう豚を積んだ
トラックと
札幌から函館に向かう
都市間高速バスが衝突し
バスの乗客と双方の運転手
合計5人が死亡するという
大きな交通事故が発生しました
発生当初からトラックが
バスに突っ込んだことは
他の車のドライブレコーダーでも
確認されていて
バスの運転席部分や
その後部(バス右前方部分)が
大きく破損し
その位置に乗車していた3名は
お亡くなりになりました
その事故について昨日、
死亡したトラックの運転手は
当時、関係者に体調不良を
訴えていたことが判明し
この日は休日体制で
運行管理者が不在のため
運転手の体調不良を
把握できていなかったことが
分かりました
事故直後、運送会社では
乗務員の体調や健康診断の結果も
特に問題なかったと
報告していたにも関わらず
実は、きちんとした点呼も
行われていなかったという事が
警察の調べで明らかになったのです
事故が起きるのは
何らかの原因があるのは当たり前で
ドライバーによる運転ミスである事が
一般的には多いのですが
今回のこの死傷事故は
営業所を出発するときに
きちんと点呼を行い
本人が体調不良を口にしている
くらいですから
乗務許可を出すべきでは
なかったはずで
この事故は会社として
大きな過失を負ったといえます
いまはどこの運送会社も
バス会社も運転手不足で
点呼時に体調不良が分かったとして
急に代替要員になれる人員は
そうはいないかもしれませんが
そこの対応や
最悪の場合、荷主と相談し
当日の運行を取りやめることも
必要だったかもしれません
運送会社の現状として
そんな奇麗事言ってたら
仕事なんか取れなくなるという
実情もよくわかります
しかし、事実
こんなふうにニュースになるほどの
大きな事故の背景には
無理や怠慢といった
ヒューマンエラーが必ずあります
その巻き添えで、亡くなる方や
ご家族の事を考えれば
今の運送業界を取り巻く環境は
決していいとは思えません
事故を起こした事業者を
厳しく罰するのはもちろんですが
未然に防ぐ対策の強化が急がれます
来年には2024年問題があり
運転手の残業、総労働時間についても
大幅な規制がかかってきます
ドライバーに無理を
押し付けていると
いつまでたってもこのような事故は
無くならないと言って
間違いないと思っています
それでは今日はこれくらいで