添乗での気づき~中編~
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2025年12月6日(土)
2297号になります
今日もよろしくお願いします
昨日は日帰り旅行で
唐戸(下関)や門司(北九州)に
行った話を書きましたが
その中でアクシデントもあり
「本当に行っててよかったな」
と、思えるような出来事が
幾つもあったので書いてみます
朝8時半の出発だったんですが
少し早め8時前に集合場所に着くと
ほぼ同時にバスもつけてくれて
運転手さんに挨拶すると
少し様子がいつもと違います
随分前から親しい運転手さんで
年に何度も乗る事があるので
よく存じ上げているのですが
マスクをして咳が出て
少し熱もありそうな感じ
「大丈夫なん?」と聞くと
「大丈夫。点呼での体温は36.2度
交代の運転手も居ないので」
と、見るからに悪そう
でも本人が大丈夫といい、
会社も点呼で体調をチェックした上で
運行の判断をしている訳なので
旅行会社として実施するためには
その言葉に従うしかありません
というか、なすすべないのです
会社にその事を連絡するほど
まだ体調も悪くない段階で
したところで、代わりいないと
言ってる訳ですから
もう、行くしかないという判断です
途中の休憩でもきつそうで
飲み物を買ってきたりしましたが
咳は更に酷くなり、途中からかなり深く
咳込むようになってきました
額に冷えピタシートを貼って
咳をしながら運行を続ける姿は
もはや安全運行とは
言えなくなっていました
下関に到着し門司港の駐車場に
回送した後3時間ほど休憩時間が
あるので、何とかその時間に
回復してほしいものだと
お客様を案内してると
バス会社の営業担当から電話があり
「これから交代運転手を向かわせる」と
やはり運転手自身が
これ以上の運転は無理だと判断し
会社に電話を入れたらしい
その連絡を受け、交代運転手の
到着予想時間に合わせ
門司港の観光時間を40分延長し
皆様には観光を楽しんでいただきました
帰着時間は予定よりも
少し遅くなりましたが
会社からはお詫びに
全員へ飲料が配られ
交代運転手も丁寧に御詫びして
お客様も私も会社の対応には
感謝しています
しかし、何事もなかったので
良かったのですが
出発点呼時に平熱でも
点呼者は表情や様子で体調不良を察知し
運行管理者へ報告し、判断を仰ぐ必要は
あったのではという気がします
まあ、時間の経過とともに
徐々に悪くなってきて、
代わってもらえる運転手も居なければ
無理にでも乗務するというのは
リアルな現場の運転手としては
仕方ない事なのでしょうが
とにかく無事に目的地まで
事故なく辿り着いて良かった
添乗して現場で見ながら
旅程を進められたのは
同行していて幸いしたなと思っています
思いのほか、長くなったので
この続きはまた明日書きます


