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旅行代理店って要るんですか?

大分市でバス旅行を中心に扱っています

株式会社おおいたツーリストの中村です

 

 

 

今日は雨模様の大分です

別府や県北のお客様数件に

年末のご挨拶周りをしてきました

 

 

 

この時期は、打ち合わせや集金など

お客様のアポイントにあわせながら

 

その周辺の今年お世話になったお客様に

カレンダーを持ってご挨拶周りをしてます

 

 

 

 

 

 

先日、時間がある時にいつも立ち寄る

地元の自動車修理工場で油を売っていたら

 

 

そこへ近所に住む20代後半くらいの若者が

車の修理で寄ってきました

 

 

聞けば大学は、上海だったか北京だったか

何にしても中国に留学していたらしく

この修理工場にはその若者もよく来るらしい

 

 

 

社長はわたしの事を彼に紹介し

 

「こいつは旅行会社をしよる中村じゃあ、

だいぶ離れちょるがお前の先輩じゃけん

どっかに行くときは中村に頼めよ!」と

 

 

この人はいつも、誰かれ構わず

私のことを紹介してくれる方です

 

 

 

返す刀で、その若者・・・

 

 

 

「いや、全部自分でできるんで

頼むことなんかないですよ。

 

海外の航空券だってホテルだって

全部ネットで取れるし、

 

団体の旅行とか行きたくもねぇし・・・

 

 

なんでわざわざ手数料取られて

頼まんといけんのですか。

自分で取った方が全然安いし

 

って、言うか・・・

 

旅行代理店って要るん?」

 

 

 

 

衝撃的でした

 

 

 

わかってはいたけど・・・

 

 

寅さんだったら

 

「それを言っちゃあ、

おしまいよ」

と、なるところです

 

 

 

 

「あんたの言う通り。

自分でできるんなら

頼むことはないわな

 

そんだけハッキリ言われると

ぐうの音も出らんわ!」

 

 

帰りの車内でふと考えた。

 

 

自分は・・・

 

「要るんですか?」と言われる仕事を

 

独立してまでやってんのか?

 

 

 

正直、ちょっとへこみました。

 

 

確かに

30年くらい前に比べるとネットの普及で

大体のことはパソコンや携帯から

出来てしまうし買えるようにになった

 

専門性なんてなくても調べれば

教えてくれてる

 

 

産まれる前からその状態が整っていれば

そんな仕事の存在意義さえ

疑問なんだろうなと思います

 

 

 

 

 

 

私の実家は、祖母の代から小売酒屋でした

母が継ぎ、50年くらい続けてきましたが

売上の減少と高齢で10年程前に閉めました

 

「中村酒店」の画像検索結果

(うちではありません。イメージです)

 

私がこどもの頃(昭和50年代)は

お盆、暮れなどは鬼のように忙しく

 

 

掛売の家に集金とか、店での販売

のしを書いたり、お中元、お歳暮の配達と

毎日、夜遅くまで手伝っていました

 

 

12月になると

 

事前に母が請求書を各家に届け

多くの家は、31日の夕方までに

支払いに来るのですが・・・

 

来ない場合は配達終了後、集金となる

 

 

わたしが一番よく覚えてるのは

小学校3年の大みそかの夜で

 

レコード大賞が「勝手にしやがれ」だと

集金に行った家のテレビで知りました

 

 

(親父と兄と手分けしながらとはいえ)

大みそかの夜9時に「つけ」で買った酒の

未払い代金の回収業務をしている小学生

 

夕食を終え、こたつで横になりながら

テレビを見て、迷惑そうに金を払うおばさん

 

下手すると

「そんな配達は頼んだ覚えがねぇ」などと

ゴネ始めるクソオヤジがいたりして

 

「いい歳して金無ぇんなら酒とか飲むな!」

と、本気でムカついてましたが

 

めちゃめちゃ愛想のいい子供を装い

金くれるまで意地でも動かないと

 

そのうち奥から、可哀想になった

年寄りが出てきて

最後は100%回収してました

 

今になって普通に考えると

でたらめなことだらけだと思いません?

 

 

 

話が脱線しすぎましたが・・・

 

 

免許制だった専売品の販売が

規制緩和のお陰で

 

大型店、スーパー、ドラッグストア等に

田舎の酒屋さんはどんどん潰れてます

 

閉めないにしても

よっぽど頑張らないと

食っていけません

 

ネット上には

 

九州の有名焼酎専門とか

日本全国の地酒専門とか

洋酒のみの取り扱いとか

 

無店舗ネット販売のみ

在庫も倉庫もないという店もあります

 

これも時代の波なんでしょうね

 

あれだけ忙しかった商売なのに

田舎の店頭販売型小売り酒屋は

あっという間に消えつつあります

 

 

 

 

旅行業も一部の超大手や

ある地域、得意分野に特化した

特色あるトコ以外は閉めてくでしょう

 

 

なんでもやれます

どこでも扱ってますは

 

結局、何の特色のない

大勢の旅行社として埋没するだけ

 

 

中村さんの旅行だからこそ

行きたくなるし、価値がある

 

と思っていただけるように

努力していかなければ

おそらく先はないなと・・・

 

 

帰りの車でそんなことを考えてました

 

 

 

では、今日はこれくらいで

 

お読みいただきありがとうございました

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