あの横綱が「中小企業」に?
大分で旅行業やっています
おおいたツーリストの中村です
田舎の高齢者あるあるかも
しれませんが
旅行会社=交通公社
という方が多い気がします
私が訪問すると、「お父さ~ん、
交通公社の中村さんがみえたよ」
と言われる 勤めたこともないのに
交通公社とはJTBの前身
日本交通公社の事
それくらい日本人の中では
旅行会社と言えばJTB
その大手旅行会社JTBが
資本金を23億円から1億円に減資し
税制上の優遇措置を受けられる
「中小企業扱い」
となることが報道されました
ご存知の通り
旅行業界では日本最大かつ
世界有数の事業規模を有する企業
そんなに凄い事なの?
という、ピンときてない方に
どれくらいの事か例えると
白鵬がに幕下になるくらい
ウチみたいな零細は
序の口、序二段
ちょっと大きい中小旅行社が
三段目、幕下、十両
一種の旅行社でも
小さい所から、前頭→小結→
関脇→大関→横綱の
不動の横綱
その横綱を23億減資させて
「ぼくは幕下になります」と
言わせるほどのコロナの影響
ちょっと例えが判りにくかったか
この判断は、経営陣の
やむにやまれず致し方ない
という判断なのでしょうが
まあ、今は何が起きても驚かない
旅行業界の傷の深さを表してます
21年3月期の連結業績予想は
1000億円の赤字になる見込みで
グループ関連合わせ社員2万人の
うち6500人の削減と115店舗の
閉鎖を計画しているそうです
ネット系のOTAに食われ、実店舗型の
従来の旅行会社は苦戦が続いており
宿泊施設の営業の方などからも
「社員を受け入れ出来ないか」と
問合わせがあるのだそうです
今、旅行大手は駅ナカや駅周辺の
テナントから続々と撤退してる状態
悪いのはわかっていても
まさかあの「JTB」が先陣を切って
中小企業になろうとは・・・
今回の原資による中小企業化は
税負担の公平性についても
問題視される議論となりそうです
そのまえに、私個人的には、
いいか、悪いかは別として
「さびしい決断」だと感じました
あくまでも一時的な避難手段
だとは思っていますが
7年前、JTB中部の社員が
高校の遠足バス11台の手配を忘れ
生徒になりすまし
「遠足を中止するよう」学校に
手紙を送るという事件があり
JTBは(頭文字をとって)
「自爆テロするバカ」などと
揶揄する書き込みもありました
一般の方から見れば
「旅行会社なんてどこも一緒」
と、思われてる方も多いですが
それはとんでもない!
やはり、総合力で言えば
どの旅行社もJTBには敵わない
それはわかっているのです
新型コロナにかかろうが
中小企業になろうが・・・
横綱は横綱
いまは、旅行業界全体が
みんなコロナに罹ってて
どうあがいてもどうしようもない
そんな状態ですから
早くまた、かつて
「旅行業界のガリバー」と呼ばれた
本来の姿に戻ってほしい
別にJTBにおべんちゃら言う
必要もないけど、日本人は
野球は巨人、車はトヨタ
旅行はJTBなんじゃない?
と、勝手に思ってる
だったら、元気出していこうよ
もう少ししたら忙しくなるから!
自身に言い聞かせてるところも
あるけど・・・
それでは、今日はこれくらいで