ブログ

過去の経験が気づかせてくれたもの

 

おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です

2025年3月13日(木)
2021号になります

 

今日もよろしくお願いします

 

 

先日、胸に少し引っかかる

出来事があったので、今日のブログは

そのことをお話ししたいと思います

 

 

数年前、

前の事務所にいた頃の話ですが

ある若い営業マンが飛び込みで

訪れてくれました

 

彼の熱意に心を打たれ、

何か小さな形でお手伝いできないかと思い

パソコンの設定やウイルス対策など

小規模な仕事ですがお願いしていました

 

 

先月、久しぶりに彼が再訪してくれました

 

彼の表情や姿勢から、営業の厳しい世界で

現在数字が苦しい状態にあることが伝わり

 

「複合機の契約をぜひこちらに」

と懇願されました

 

 

 

私自身も応援してあげたい気持ちは

山々でしたが、

条件や金額で折り合いがつかず

残念ながらお断りすることに

 

 

彼の気持ちは痛いほどわかるだけに

申し訳ない思いになりました

 

 

 

 

私が以前、

住宅営業をやっていたことは

時々このブログにも書きますが

その頃の事を思い出しました

 

私が扱うような規模の旅行では

あまり使わない

「クロージング」という考え方が

 

住宅営業ではとても重要視されていて

当時それがどうしても苦手でした

 

月末というタイムリミットまでに

「当社で決めていただけますね」

と自然に言う事がなかなかできず

 

商談中でも

これが失敗したら今月もまたゼロだ

なんて考え

 

クロージングの場面では緊張と

焦りが絡み合って大汗かいていました

 

 

 

それに比べ、

旅行業界での営業はどこか自然体です

 

お客様の希望に沿って提案を出し

修正点があれば相談を重ねる

 

結果的に「じゃあ、お願いしますね」と

ご依頼を頂き、仰々しいクロージング

なんてまず必要ありません

 

相見積もりがありそうなら

「どっか、他所も来てますか?」と伺い

金額なのか?内容なのか?何なのか?

 

どうみてもお客様にとって

そっちがよさそうなら

敢えてそちらを勧める事もあります

 

 

そんな営業スタイルのほうが

自分にはしっくりきます

 

 

 

今回の若い営業マンの姿を見て

「営業とは何か」という本質を

改めて考えさせられました

 

 

もちろん

結果を出すことが一番大切ですが

信頼や繋がりを築くことも

営業において大切な要素です

 

数字を追うことと並行しながら

お客様の要望に耳を傾け誠実に対応する

 

 

そして何より長い目で

「強い営業マン」になるためには

圧倒的な見込み客ストックを作る事です

 

二の矢、三の矢があれば

表情や態度にも余裕が生まれ

「お願い営業」をせずに済むことは

私もあの頃は気づいてても

そんなふうにできなかったのです

 

 

これからの彼が、

自分に合った営業スタイルや人間力をつけ

さらに成長していくことを願っています

 

私自身も、今回の経験を通して

学んだことを胸に刻み

 

今後も周りの人との繋がりを

大切にしていこうと思います

 

 

それでは今日はこれくらいで

 

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