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貸切バスの手数料と下限運賃の関係①

 

 

 

大分で旅行会社やっています

おおいたツーリストの中村です

 

 

 

先月からこの話について

書いとかないといけないと思いつつ

 

どういう書き方をすれば

いいのかをずっと考えていました

 

 

なぜなら、この話

下手すると自分で自分の首を

絞めてしまう可能性が凄くあるのです

 

 

 

実は私の2年前の6月に書いた

ブログを読まれた長野県の旅行会社の

営業の方から先月メールを頂きました

 

旅行会社への手数料を引いた場合の、下限割れは結果どういう事になったのですか?

コロナ禍の影響で、手配もなかったのですっかり頭から抜けていましたが、バス会社によっては、旅行会社への手数料(10%)を乗せて見積もりを出してきますので、入札でもとても受注できないのですし、お客様が直接の方がやすいので、受注型企画旅行にもなりません

といった内容のモノです

 

(2019年6月10日のブログより)

 

 

 

手数料?下限割れ?受注型企画?

 

 

少し専門的な言葉があるので

読まれてもよくわからない所が

あるかもしれません

 

 

以前のブログで

「貸切バスの料金算出の仕組み」に

ついては何度も説明させて頂いてますが

 

 

ざっくりいえば

 

使う時間+走る距離=バス代金

 

なんですが、

 

繁忙期、閑散期によってだったり

会社の考え方だったりで

 

 

貸切バス事業者は定められた

上限運賃と下限運賃の幅の中で

自由に決める事ができます

 

たとえば福岡に行く日帰り旅行で

全く同じ行程で2社のバス会社から

見積りをとったとします

 

上限交通バスという会社は14万円

下限観光バスという会社は10万円

 

日帰りでもおよそ4万円

そのくらいの開きが生じます

 

上限交通は大手で保有台数も多く

バスも新しく、乗務員教育も素晴らしい

 

下限観光は小さな会社で

台数も少なくバスもそれほど良くはない

 

法定料金内ですからどちらにするかは

お客様が選ぶことが出来ます

 

お客様とすれば4万円も違うし

安全性に問題ないなら

安い会社にして下さいみたいな

 

 

ちょっと、極端な例かもしれませんが

そうゆうふうになる事が多いです

 

 

まあ、今の現状は

取引状況にもよるんでしょうが

 

よほどでない限り

ほぼ下限に近い料金で

回答される事が多いです

 

 

それで何が問題かというと

 

 

昔からバス会社は旅行社に対して

手数料(マージン)を返します

 

会社同士の契約なので様々ですが

数%~20%くらい

普通多いのは10%なんですが

 

 

最近は閑散期なら更に数パーセント

関西や関東は更に競争が激化してて

 

「手数料を上乗せしますんで」と

言われることさえあります

 

 

例えば、さっきの仕事を

下限観光バスにお願いしたとして

 

バス代10万円に消費税で計11万

そこから手数料10%で1万1千円

差し引かれた請求書が来ます

 

 

旅行社はお客様に11万で売って

バス会社に9万9千円支払います

 

 

旅行社は手数料分の10%が

儲けという事になりますが

 

これ、下限観光バスは本当に

下限料金が10万円ちょうどなら

 

下限割れを起こしている

と言う事になります

 

 

 

国土交通省(九州運輸局)が

監査に入るのですが

 

手数料を旅行会社に支払った後でも

(必ず払わなければならない訳ではない)

法定の下限料金は残ってないといけない

 

また実質的下限割れに対し国は

手数料の支払額を記載させるよう

19年度以降、義務化した

国土交通省は、貸切バス運賃の「実質的な下限割れ」を防ぐため、体制強化をはかる。貸切バス会社が旅行会社に支払う「手数料」によって、国が定める運賃の下限を下回ることが疑問視されていた。第三者委員会とも連携し、国が積極的に調査していく。5月からは手数料支払額の記載、19年度からは手数料の年間額を毎年度国に報告することを義務付ける

 

国にしてみれば

バス会社が旅行社に手数料を払うのは

昔からの販促手法のひとつであり

下限と上限の範囲内ならば問題ない

 

この下限上限料金を導入したのは

軽井沢のスキーバス転落事故などもあり

 

規制緩和によって全国で増加した

バス会社が、激しい価格競争によって

 

乗務員の労働環境や、車両の安全等が

軽視された結果引き起こされたと見て

導入されたものであるから

 

その為に必要な「下限料金」の設置で

守られてないとなれば、当然

行政上の処罰や指導の対象となる

 

冒頭の長野の旅行社さんが言われる

 

「バス会社によっては、旅行会社への

手数料(10%)を乗せて、見積もりを

出してきますので、入札でも受注できない」

 

これは、とてもまっとうに

長野のバス会社さんが運営されてる

証拠なんじゃないかと思います

 

 

長くなるので続きはまた明日!

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