選挙も営業も“お願い型”では届かない時代
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2025年7月21日(月)
2149号になります
「夏草や 兵どもが 夢の跡」
真夏の合戦状態を呈した
参院選が昨日終わりました
終盤の情勢が伝えられていた通り
劣勢だった与党は数を減らし
台風の目となった
小規模政党はこの選挙で躍進
勢力図を塗り替えた形です
選挙の結果は結果として
是も非もないんですけど
新しく国民の負託に応えるべく
政党や議員については
この経験不足をどうやって埋め
自分たちが選挙期間中唱えてきた
公約の実現に向けて働けるのか
政治が益々混沌としてくる気が
していますが、でも確実にこれまでの
空気とは入れ替わっている訳で
あとは、
信じて進むしかないというのが
今日の心境です
さて「ドブ板選挙」という言葉を
耳にすることがあると思いますが
これって、昔の民家の前には排水溝
(ドブ)があり、その溝を覆う板の上を
候補者が一軒一軒踏みながら訪問し
投票をお願いして回ったので
こう呼ばれてるらしいのですが
今回、得票が伸びなかった政党は
やはり未だにこの対面、接触、握手
と言われる地上戦を重視していて
昭和の時代から続く「お願い型」を
繰り広げていたからと言われています
かたや、今回躍進した政党は空中戦と
言われるネット、SNSを駆使して
40代以下の比較的若い層に支持され
圧倒的な躍進をしたようですね
本来、選挙に興味がなく
棄権する率が高いこの年齢層に対し
政策や演説の動画を配信させ
バズらせることで納得や共感を呼ぶ
テレビや新聞と言った
オールドメディアの影響を受けにくい
「共感型」と呼ばれる方法だそうです
宅配荷物の「置き配」が標準化
されるという報道同様に
戸別訪問が公職選挙法で禁止され
オートロックというセキュリティで阻まれ
しまいには
共感や納得を重視する若者層には
「ドブ板選挙」は嫌われる
今回議席を減らした既存政党も
空中戦、やってはいましたが後手後手
昭和、平成の選挙方法を
未だに引きずりながらやってるのと
私に言わせれば、驕りと怠慢と
国民を舐めている部分が見え隠れした
そこが敗因の一つなんだと思います
それからもう一つ
空中戦を活かして勝った政党でも
ちゃんと
「SNSドブ板」や「ネットドブ板」
と呼ばれる泥臭い戦術も並行して
行っているのです
SNSドブ板とは、
ライブ配信、ハッシュタグ拡散など
SNS上で地道に発信や対話を重ねる
選挙戦術で
ファンもアンチも関係なく
コメントにはコメントを返すという
地味な努力も怠らないもの
よくショッピングサイトなどでも
口コミに対して良くても悪くても
担当者が返信をしているのを読むと
これから購入しようとしてる人が
「このお店は信頼できる」と
安心してポチっとするのと同じ
それでまたファンを増やしていく
ネットドブ板もほぼ同様ですが
演説の切り抜き動画の拡散など
ネットを使った地上戦的な選挙活動で
通りすがりのネット民の興味を引く
「空中戦」と「地上戦」のミックス
今回で言えば参政党や国民民主などが
上手く使った最近の選挙スタイル
現に国民民主の玉木代表もこの手法で
大きく得票を伸ばしたと言っていて
代表や幹事長の発信する動画は
大変なバズりを見せていて
私も幹事長の演説はよく見ています
自分の営業手法に置き換えてみた時
空中戦が苦手と言って
未だに地上戦ばかり繰り返していないか
ま、確かにこの
「ブログを続ける事」は
空中戦の一つかもしれないけど
もっとたくさんの手法がある中で
そう言った方法に挑戦することなく
ひいては、
コロナ期という過去の時期を理由に
地上戦すら疎かになってしまっている
今の私の営業スタイル
躍進した政党に対して
「何か、嘘くさい」とか
「出来もしないくせに」などと
うそぶいていると
驕りと怠慢と国民を舐めているのが
見え隠れし埋没しつつあるあの政党と
なんら変わらないと気づかされます
空中戦と地上戦の融合が
生き残っていくためのミソかな
それでは今日はこれくらいで