旅行社が教える台風時のキャンセル対応の裏側
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2026年9月6日 日曜日
2571号になります
きょうもよろしくお願いします
昨日のブログで
宮崎市内のホテルが
ほぼ全てキャンセル料なし
つまりノーチャージで
対応したと書きました
私も個別に調べたわけではないので
本当に「全て」なのかはわかりません
宮崎の地元紙に
そのように書かれていたので
そのまま書いたわけです
でもこれ一般の方からすると
「台風でイベントが中止なんだから
取消料なんてなくて当然でしょう」
と思われるかもしれません
ところが観光業界にいると
そう簡単な話でもないんです
ホテルの客室はその日のために
確保していた商品です
今回のように
4万人規模のイベントが中止になれば
当然ホテルも大量の取消が出ます
しかも直前です
その部屋を
「じゃあ別のお客さんで
埋めましょう」と言っても
そう簡単には埋まりません
埋まったとしても微々たるもの
つまり取消料を取らなければ
そのまま売上を失うことになります
取ったとしても2~3割ですけど・・・
もちろん荒天による中止ですから
ホテル側もお客さんに
「絶対キャンセル料を払ってください」
とは言いにくいでしょう
イベントを楽しみにして
遠方から来る予定だった人たちが
悪いわけではありません
ホテルも
それは分かっています
だから
「今回はノーチャージで結構です」
となる
一見すると
とてもいい話で
お客さんからすれば
ありがたい話です
でもホテル側は無料にした金額は
どこからか補填されるわけではありません
宮崎市など行政の予備金から
「キャンセル料の補助」
がもらえるわけがありません(笑)
結局はホテルがかぶるしかない
美談の裏側には当然の赤字があります
そしてここが旅行業界の
ちょっと難しいところです
飛行機や鉄道は運休が決まれば
払い戻しなどの対応が
比較的はっきりしています
ところがホテルは
「ホテルそのものは営業しています」
というケースがあります
飛行機は止まった
でもホテルは営業している
お客さんは行けない
じゃあ宿泊はどうするのか
ここで
交通機関とホテルの
キャンセルルールが
食い違うことがあります
今回は飛行機も列車も動いてるし
ホテルも営業している
でもイベントの中止は決定した
ホテルと交通機関を別々に手配してれば
ホテルはノーチャージ
でも飛行機は通常通りの手数料はかかります
ギリギリまで待って、その便が欠航すれば
全額払い戻しですが
早い段階ではまだならない事が多い
更に運輸機関とホテルをセットにした
パッケージ商品となると
販売先の旅行会社との契約になるので
ホテルがノーチャージでも
旅行商品の金額に対して
取消料がかかってきたりする
これは、運輸機関や宿泊施設ではなく
旅行会社との契約になってくるので
お客様の事情は考慮できてるんですが
契約上は旅行会社側が間違っているとは
言えないので
この辺の判断は頭の痛いところなんです
今回のイベントは地元あげての
大イベントだったので
ホテル側も状況を十分理解した上で
ノーチャージという判断をしたのでしょう
ホテルにとっては
相当苦しい決断だったと思います
旅行というのは
お客さんが楽しんでいる
表側だけではありません
ホテルも交通機関も
飲食店も土産店も
そして旅行会社も
みんな天気予報とにらめっこしながら
商売をしています
最近はSNSに書き込み投稿したり
実際にお店で恫喝まがいに大声で起こったり
カスハラまがいの方も多くなった気がします
自分が申し込んだ
旅行の契約内容くらいは
きちんと理解した上で
こういうアクシデントの際
こんなこともありうるんだと認識して
申込をするべきだと考えます
今回のひなたフェス中止は
安全を考えれば仕方のない判断です
宮崎の観光業界にとっては
かなり大きな痛手でしょう
でも今回は
誰かが悪いわけでもありません
天気には勝てませんからね
だからこそこれに懲りず
ぜひもう一度
ひなたフェスをやってほしい
今度は天気のいい日に(笑)
オジサンはそう願っています
それでは今日はこれくらいで



