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ホテルの忘れ物に「モヤっ」としてるあなたへ

 

 

おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています

おおいたツーリストの中村です

 

2026年9月8日 火曜日
2573号になります

きょうもよろしくお願いします

 

 

先日SNSを見ていたら
こんな投稿がありました

「昨日まで旅行に出ていて
帰宅したらサングラスがない

ホテルに問い合わせたら
忘れていたことが分かった

 

でもホテルからは
連絡がありませんでした

 

宿泊者情報も書いてあるのに

「なぜ知らせてくれないのか」
少しモヤっとしました」

という内容です

これに対して
いろんな意見が出ていました

 

確かに自分の大事なサングラスですから

「ホテルから連絡してくれてもいいのに」

と、思う気持ちも
分からなくはありません

 

 

でも私は
ちょっとホテル側の事情も
分かります

 

実は私
以前、5年ほどホテルで

フロントのバイトをしていました

 

そこで実際に毎日出てくる
大量の忘れ物を見てきました

 

ホテルからすると
忘れ物は忘れ物

 

お客様にとって大切なサングラスも

ユニクロのシャツも靴下も
携帯の充電器も

 

基本的には
「忘れ物」という括りです

 

これを一つ一つ「忘れてます」と
電話していたらキリがありません

 

そもそも
わざと置いて帰ったのか?

捨てたつもりなのか?

本当に忘れたのか?

ホテル側には分かりませんし

 

中には泊まったこと自体を
内緒にしておきたい方もいるわけです

 

だから基本的には
ホテルから積極的に
連絡するものではありません

 

もちろん例外もあります

 

財布やクレジットカード
免許証などの身分証明書は

宿泊者カードから
連絡することもあります

 

それ以外の衣類や書類などは
一定期間保管します

 

 

食品などは
衛生上の問題もあるので
基本的には即日廃棄です

 

「送ってください」となれば
着払いで発送

 

取りに来られる場合は
日付と時間を聞いて

フロントに
「○日に○時ごろ取りに来る」

と引き継ぎます

 

宿泊者が多い日になると
忘れ物も一気に増えます

 

部屋番号やフロア
拾得した日付などを記録して

保管期限まで書いておく

これを毎日やるわけです

 

ホテルにとっては忘れ物の管理も
立派な仕事なんです

 

旅行業界で仕事をしていると
こういうことは当たり前だと思っています

 

でも
実際にホテルで働いたことがないと

案外知らないものなんですね

 

今回のSNSの投稿を見て

「なるほどお客様から見ると
そう思うんだな」

と私も少し勉強になりました

 

 

旅行というのは
お客様から見える部分だけが
旅行ではありません

 

ホテルの裏側にも
旅行会社の裏側にも

お客様からは見えない
いろんな仕事があります

 

そして時々

「それくらいやってくれてもいいじゃない」

と思われることがあります

 

まあその「それくらい」が

毎日、何百件もあると
「それくらい」では
なくなるんですけどね

 

旅行業界で働いている私でも
知らないことはたくさんあります

 

だからこそ
こういう話を知ると

旅行がちょっと違った角度から
見えてくるかもしれませんね

 

それでは今日はこれくらいで

 

 

 

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