心意気だけではお店を守れない時代へ
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2025年 9月6日(土)
2196号になります
きょうも宜しくお願いします
今朝の新聞記事から
目に留まった話題と言えば
大分県の最低賃金
はじめて全国で「時給1,000円以上」
になることが決まりました
大分県の最低賃金は現行945円で
この最低賃金をめぐっては、
使用者側、労働者側の代表が
7月から審議を進め続けてきました
7回目のの審議会で
ようやく結論が出され
今回、過去最大となる
81円の引き上げで時給1035円
大分県のこの新しい最低賃金は
年明けの1月から適用されますが
経営側はさらに厳しくなりますね
それにしてもここ数年は
毎年最低賃金の見直しがあり
短い時間に一気に上がってきています
働く人の賃金アップを
政府が推し進める中で
この2年間で一気に100円以上
時給がアップしています
この大分県の81円アップは
福岡県に次ぐ九州第二位だそうで
正直、大分なのに大丈夫なんだろうか?
と、思ってしまうレベルです
人手不足が叫ばれ、働き手確保が厳しい中
賃金がこれだけ短期間に上がれば
人件費、だけじゃない
光熱費も仕入れの値段も
すべてが上がっていく中で価格競争
商品代金に転嫁しないと絶対に無理です
小売業や飲食業などをはじめ
多くのパートやアルバイトで
成り立っているような業種は
この最低賃金の引き上げは
これだけで数億単位で変わってくる
本当に経営者にしてみれば
思い切って価格に転嫁しないと
やっていけないような時代に
なってしまいました
「赤字覚悟で」
「ギリギリ限界まで」
「儲けなしに頑張る」
ラーメン屋さんなんかの
街頭インタビューでよくそんな
ワードを聞くことがありますが
「心意気」だけは
拍手喝采送りますが
それで倒産したり、廃業したんじゃ
元も子もない話です
正しく値上げなどの措置をとりつつ
質やサービスの向上で
ファンを増やす、繋ぎとめる工夫が
一層大事になってきます
首都圏ならずとも
この地方都市大分でも
おそらく
最低賃金1200円くらいまでは
駆け上がっていきそうです
その為にも、余裕のない所は
ギリギリまでお客様の為に
なんて考えずに「値上げ」すべき
働き手にも、お客様にも
選ばれる店、会社を目指さないと
生き残ってはいけない時代ですね
それでは今日はこれくらいで