バスの安全を見える化したマーク
大分で旅行業やっています
おおいたツーリストの中村です
来週末、岐阜県内をめぐる
日帰りバス旅行を行う
お客さまのお仕事があるんですが
まだまだコロナ時ですので
当然、車内の感染防止対策として
消毒や除菌などを徹底した上
座席間の飛沫防止パーテーションを
設置したバス会社を使います
ただ、普通に
貸切バスを利用するお客さまが
どこのバス会社が
安全に力を注いでいるか
そんなの、パッと見
解らないですよね
そこで今日は
「安心できるバス会社はどこだろう」
という、お客様の疑問に
『安全性を見える化した基準』
の、ご紹介をしたいと思います
公益社団法人日本バス協会が
平成23年から運用を開始した制度で
わかりやすく云うと・・・
一般のお客様や旅行業者が
貸切バス業者を選ぶ際に
星の数で「安全への取り組み具合」が
わかるようにした制度なんです
最近の貸切バス
乗降口付近にこんなマーク
ついてるの気がつきませんか?
【最初の申請時の条件】
① 事業許可取得後
3 年以上経過している
② 安全性に対する取組状況に
おける法令遵守事項に
関する違反がない
③ 過去 2 年間に、
有責の第一当事者となる
自動車事故(「死傷事故」)が
発生していない
④ 過去1年間に10人以上の
負傷者を生じた事故で
負傷の程度が著しい場合が
発生していない
⑤ 過去 1 年間に、有責の
第一当事者となる自動車事故
「転覆等の事故」又は悪質な
法令違反による運行等が
発生していない
⑥ 過去1年間に1営業所1回当たり
50日車を超える行政処分を
受けていない
⑦ 過去に認定取り消しを受けた際の
欠格期間に該当していない
これらの基準を満たしセーフティバスの
認定を受ければ初めて星一つがもらえます
星の数は3つまであり
最初の星1つから、2年後に再度
認定審査を受ける訳ですが
認定基準をクリアし
80点以上で星が一つ増えます
その更に2年後に、再度認定
審査を受け同じく80点以上で
やっと3つ目の星を獲得出来ます
最初の申請から、順調にクリアしても
最短で5年はかかります
そればかりか
2つまたは3つ星を獲得していても
法令違反や事故等があり
60~79点になれば星3つから一気に
星1つへ降格させられます
申請の手続きや準備も大変ですが
会社としてこれを維持していくのは
私から見ても大変だと思います
人命を預かるプロドライバーとして
高い安全意識と緊張感が要求されます
「星の数が一つだから、二つだから不安」
などということはありません
この制度の申請はバス会社の任意です
「申請した時期が遅く、
まだ星の数が少ない」
「はじめから必要ないので申請しない」
という貸切バス事業者もあります
ただ、申請が面倒なので
始めからしないというのは
安全に対する意識が低いと
言わざるを得ないかもしれません
「貸切バス会社の安全性を
わかりやすく見える化する」
という本来の目的からも
☆の数の多い会社(組織)は
安全意識が高いと思います
車両整備の充実度、乗務員教育、
アルコールチェッカーでの日々の点呼
デジタコやドライブレコーダーの導入
安全意識の高い会社は
やはりちゃんとしてます!
コロナが明けたら本格的に
厳しい差別化が始まるでしょう
それでは、今日はこれくらいで