そちらで九州ふっこう割旅行、頼めますか?
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2026年9月3日 木曜日
2568号になります
きょうもよろしくお願いします
最近ウチにも
「九州ふっこう割で
旅行を頼めますか?」
という電話が
入ってくるようになりました
久しぶりに
GoToトラベル時代を
思い出します
で、
申し訳ありませんが
ウチでは取れません
というか、
私たちもニュースや
ネットに出ている以上のことは
何も知りません(笑)
来月1日からスタート
熊本県と鹿児島県は6割引き
その他の九州各県は5割引き
OTAや大手旅行会社なら
使えるんじゃないですか?
というくらいの情報です
そんな九州ふっこう割ですが
きょうから始まった
大分県議会9月定例会では
この予算だけは
「緊急性がある」ということで
初日に先行採決されたそうです
金額は
10億8000万円
なかなかの金額です
目的は熊本地震による風評被害で
県内の宿泊キャンセルが約6万人
約12億円にのぼったことを受け
観光需要を回復させるため
県の試算では
この九州ふっこう割によって
5万4000泊以上を生み出し
経済波及効果は
約27億7000万円だそう
すごいですね
10億8000万円使って
27億7000万円
数字だけ見ると
「やったほうがいいじゃん」
となります
でもですね
旅行会社をやっている
私としては
どうしても
ひとつ引っ掛かるんですよ
これ本当に
「ふっこう」なんですかね?
もちろん
地震の被害を受けた地域を
支援することには
誰も反対しないと思います
被災された宿泊施設が
一日も早く営業を再開して
お客様を迎えられるようになる
これは
大いに応援すべきです
ところが被災地では
まだ営業できない宿もあります
つまり割引を出しても
泊まってもらうことすらできない
一方で
被災地以外の宿泊施設は
地震直後に
一時的なキャンセルがあったとしても
その後は
その穴を埋めるように
予約が戻ってきたところも多い
少なくとも私は
大分県内の宿泊施設が
「風評被害で倒産しました」
という話を
聞いたことがありません
だったらいったい誰を
「ふっこう」させるんでしょう?
さらにSNSを見ていると
一部のOTAでは
9月と10月の料金差について
早くも
「ん?」
という声が出ています
割引される10月の料金を
予め高く設定しているのでは?
それとも単純に10月が
ハイシーズンだから高いのか?
これは私には分かりません
でも旅行社をやっていると
こういうのが気になります
そして今回
10億8000万円もの税金を使って
5割の割引をする
正式には県じゃなくて
国がするんですが・・・
誰が一番恩恵を受けるのか
ここもちょっと気になります
大手旅行会社やOTAには
大量の予約が流れていく
これ私がひねくれている
だけなんですけどね
まあ、いいんです
決まったものは決まった
10億8000万円も
使うんですから
宿泊施設もOTAも
大手旅行会社も
この際
大いに儲けてください
そして儲かった分
しっかり納税してください
それで九州全体が元気になって
被災地の復旧にも
ちゃんとお金が回るのであれば
それはそれで結構なことです
ただですね
「復興支援」という
聞こえのいい言葉の陰で
うま味成分が誰の懐に
どれだけ流れていくのか
そこは蚊帳の外旅行社のオヤジとして
ちょっと冷めた目で見とこうと思います
まあ
負け犬の遠吠えに
聞こえるでしょうから
これ以上は言いません(笑)
いや、でも
せっかく税金使うんですから
純粋に秋の九州を愉しんで
どうか本当に「ふっこう」
させてください
以上!
それでは今日はこれくらいで


