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真面目に正直に精一杯やるだけ

 

おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています


おおいたツーリストの中村です
 

2023年2月14日(火)1267号

今日も宜しくお願いします

 

 

バレンタインデーに

まったくそぐわない内容ですが

 

 

先週、私が20代から最近まで

本当にお世話になった

 

親戚のおばちゃんのような

存在のお客様が

お亡くなりになられました

 

93歳でした

 

 

彼女は、戦後しばらくして

臼杵市で鮮魚商を営み

それこそ休みなく働き

 

働けば働くほど

益々忙しくなるし、

お客様が増えて儲かるし

 

それはそれは

大変だけど楽しかったと

 

その頃の話を

よく聞かせてくれた方でした

 

「朝も夜も、夜中でも

いつ寝てるのかと周りに

聞かれる程働いた」

 

 

そんな彼女の馬車馬伝説は

何度も聞かされた

 

ご主人はそれを

ニコニコしながら

いつも黙って

聞いていました

 

ご主人は7年くらい前に

既にお亡くなりになられたんですが

 

 

そのご主人の所へ旅行のことで

打ち合わせに伺うと

 

必ずお昼ご飯を用意してくれていて

それは午後3時でも4時でも

 

必ず何かしらの食事を用意して

待っていてくれていました

 

 

「飯は食ってきました」

と、言っても聞かず

 

若いから食べられるはずと

次から次に出してくれました

 

 

「真面目に真剣働きなさい」

 

「正直に真剣働きなさい」

 

「必死でやれば必ず

悪い方向には向かない」

 

 

そんな商売の極意のような事を

いつも私に話してくれてました

 

 

私が独立してからは

「うまくいきよるかえ」

「がんばるんで」

 

ご主人のお仏壇にお参りするたびに

声を掛けて下さってました

 

コロナ禍になってからは

施設に入りそれっきり会えずじまい

 

それまでは

デイサービスで過ごす時間が

楽しいなんて話をしてくれました

 

 

筆まめな方で

年賀状やお手紙も頂きましたし

 

自室の日当たりのいい場所で

よく書道をされていたのを

覚えています

 

 

 

添乗でご一緒すると

必ずおにぎり2つと

おかずの入ったお弁当を

 

「朝、早かったから

食べてないんじゃないの」

 

毎年、用意してくれてました

 

 

本当にたくさんの人生のお手本を

見せて下さった方だと思っています

感謝してもしきれません

 

広島に行って

しかもスマホを無くしていた間に

娘さんから訃報が

メールで入っており

 

通夜にも葬儀にも

出られませんでしたが

 

 

早速、昨日

お悔やみだけお伝えさせて

いただきました

 

 

現在、打ち合わせさせて

いただいている歩こう会会長と

お寺の役員を兼ねてる幹事さんも

89歳なんだそうで

 

 

「もう免許も返納したし

そういった幹事ができるのも

今年までかな~」

なんて言われました

 

いかに私がこれまで

そういった層の方々に

支えられ、お仕事をいただいてきたか

 

徐々に、徐々にお亡くなりになり

お客様がいなくなっているという

先のない現状

 

これまでの「旅行」という

商品の売り方ではダメに

なってきたという事です

 

それでも

真面目に、正直に

精一杯やり続けていくだけ

 

 

そうすればまた何かが

開けてくるのかも知れません

 

 

そう思いながら

これからも頑張っていきます

本当にお世話になりました

 

まだまだ、頑張りますね

 

 

 

 

それでは今日はこれくらいで

 

 

 

 

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