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私がやってしまった忘れ物の話

 

おはようございます

おおいたツーリストの中村です

きょうも少しお付き合い下さい

 

昨日は、私が20代にやってしまった

寝坊による遅刻の話でしたが

 

正直言うと、その件は入社して数年

経ってからの話で、そこそこ厚かましさも

身についてきた頃と言うのと

 

何より、自分が営業で受注した貸切

団体のお客様と言う事もあり

 

顔なじみの方も多かったので

切り抜けられた感もあるんですが

 

本当にビビったのは、もっと前の

私のやらかした忘れ物の話です

 

それは入社した年の秋

10月10日がまだ体育の日でした

 

入社したての頃は、自分お客様が

そんなにいる訳でもないですし

 

その頃は圧倒的に主催旅行のツアー

(新聞折込チラシで一般の方を募集したツアー)

が、多かったので

 

そのツアーの添乗に行かされて・・・

行かさせていただいていました

 

 

「秋の尾瀬散策と片品温泉3日間」

尾瀬の専門ガイドさんが同行して

ひたすら木道を何キロも歩くのみの旅

 

(尾瀬のイメージ)

 

尾瀬の自然を満喫しに参加されてるので

何キロ歩いても全然大丈夫な方ばかり

 

こういうツアーに参加される方って

物静かで、いい方が多いんです

 

逆に、

観光目的ではないツアーだったので

助かったのかもしれません

 

で、私が何を忘れたか?

 

 

自宅から着替えの入ったバックを持って

途中で会社に寄って、資料や航空券など

必要なものを別のバックに入れ空港へ

 

駐車場に着いて、車内を探すけど

着替えの入ったバッグしかない

ずいぶんと探すけど、やっぱりない

 

どうやら、事務所の机にバックごと

忘れてきてしまったようです

 

 

あと、20分くらいで集合時間となり

ここではじめて「マズい」と気づいた

 

 

当時、まだ携帯はもってないし

というか一部のお金持ちが

「しもしも~」みたいなのを持ってただけ

 

しかも、祝日で会社には誰もいない

 

事の次第を連絡しなければと思うが

手帳もないから、緊急連絡先も

上司の自宅の番号すらわからない

 

 

当時の日本エアシステムのカウンターで

 

「すいません、全国観光公社の添乗員です

団体航空券を忘れてきました。後で必ず

届けさせますので、搭乗券出してください」

 

「では、団体名簿をいただけますか?」

「名簿も忘れてきました」

 

「では、お名刺をいただけますか」

「名刺も忘れてきました」

 

「中村です。御社の営業の○○さんに

確認してもらえばわかりますから・・」と

 

 

そのうちに、お客様が集合し始めた

 

貸出し用の机と紙とマジックを借りて

「尾瀬ツアー受付」と書いて貼り

 

受付に来られた方に、お名前と

参加人数を言って貰って紙に書いていく

 

出発の前日に「前日確認」なる作業で

代表者様に1件づつ電話をしていたんで

 

かすかにお名前も覚えているし

全体人数が29名だったのも覚えている

 

29名が揃ったところで搭乗券を配って

とりあえず飛行機に乗って出発

 

 

 

羽田空港に着いたら、貸切バスが

迎えに来てくれているのでもう一安心

 

と思いきや、

バス積込みの弁当業者さんに渡す

クーポン券もない、お金もない、名刺もない

 

疑心感たっぷりの表情でしたが

「後日、送ります」と一筆書いて

信じてもらうほかない

 

添乗指令書、行程表、ホントに何にもないので

事情を説明して、運転手さんとガイドさんに

ずいぶん助けていただいたのを憶えてます

 

バスのマイクを取って・・・「すいません、

今回大事なもの全部忘れて来ました。

ご迷惑お掛けして申し訳ございません!」

と、言うと

 

 

お客様から

「受付の時から、なんか変だったからね」

と、言われました

 

 

結局、航空券は上司によって

その日の内に空港へ届けられ

支払うべきクーポンは、全て後日送り

 

当時、手配担当の先輩女性社員が

普段なら「あんた、本物のバカやな」と

冷たく言ってくるような人なんですが

 

その時に限っては「大変やったな」と

宿泊先に笑って電話をくれ、名簿や

指令書、行程表はFAXしてくれました

 

 

その時、周りの方々に助けられている

事をしみじみと感じ、感謝すると同時に

 

「まあ、結構何とかなるもんやな」

悟ったのでした

 

これくらいから、だんだん厚かましく

なってきたのかもしれませんね

 

でも、一応反省はしたんですよ

 

 

今日はそんなお話しでした

それでは、今日はこれくらいで

 

 

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