クリスマスよりイブのほうが盛り上がる

25日は、ほぼ後片付けのような感じ

 

これって・・・

投票日より選挙戦最終日のほうが

「最後のお願い」の絶叫で盛り上がる

そんな感じに似てると思う

 

ちょっと例えが違ってる気もするけど・・

 

おおいたツーリストの中村です

 

 

 

「平成最後の~」なんてフレーズは

今回、陛下が生前退位をされる

という事で大っぴらに使えるフレーズで

 

 

三十年前は陛下がご崩御され

初めて昭和が終わりましたとなり

 

間違っても「昭和最後の~」は

使われなかった(使えなかった)

 

昨日に引きつづき新聞屋時代の

ネタになってしまいます

 

 

 

昭和天皇の体調を報じるニュースが

年末にだんだん増えてくるとともに

 

「陛下ご崩御の際は、その日休みの

者が号外配布にあたってもらうので」

と、いうお達しが出ていて

 

専売所内でも週一回の誰の休みが

潰れてしまうか話題になっていた

 

 

今のように携帯も無い時代ですし、

日中の授業がある時間じゃ

どうしようもないわという感じでしたが

 

 

新年が明けてからは

容体を報ずるニュースが更に多くなり

 

 

 

やっぱり、持ってる男は違いますね

 

私の休みだった、1月7日土曜日

 

 

朝7時前に販売店専従さんが部屋に来て

部屋のドアをドン、ドンと叩きます

 

 

「中村~、起きろ~」

寝てた私は若干、切れ気味に

「今日、自分休みですよ!」と言うと

 

「知ってるよ、号外配布だから

準備して店に出てこいよ~」

 

 

 

テレビつけたら全部の局が

「報道特別番組」

 

 

「あ~、やっぱり俺が

ビンゴなんか~」と思いながら

 

所長の車に号外を積み込んだ

 

梱包が2つくらいだったので

たぶん2000枚くらいだったか

 

 

店から10分の新宿駅西口

京王と隣接する小田急百貨店前

 

ふだんなら凄く人通りの多い場所

 

 

しかし朝9時くらいだったので

まだ、人はそこまでないくらい

 

「所長、ここでやるんですか?」

 

「うん、すぐ終わるよ」と

 

 

いやいや2000枚も配って

すぐ終わるわけねーじゃん!と

思いつつ・・・

 

 

 

所長と2人で配り始めた

 

 

「日経新聞、号外で~す」

 

「天皇陛下崩御の号外で~す」

 

 

 

50枚くらいを腕に抱えながら

1枚ずつ通行人に渡していくと

ほぼ、100%受け取ってくれる

 

10分くらいすると徐々に私たちの

存在を認識してか、向こうから取りにくる

 

20分くらいで1000枚は無くなって

残りの1000枚は配るというより

通行人が勝手に取っていく

 

 

もう、表彰状を受け取るような恰好で

100枚くらい持ってると

あっという間にみんな持って行く

 

『もはや餌にたかる高崎山状態・・・』

 

2000枚は30分かからずに終わった

 

 

所長が

「さあ、帰りましょう」と、車に乗り込み

店に帰ると、「お疲れ様、休日出勤手当」

と、1万円入った茶封筒を手渡してくれた

 

30分で・・・?

 

 

号外を配るのも初めて

ものすごい人に囲まれるのも初めて

たった30分で1万円も初めて

 

やっぱ、東京はスゲーなと思いました

 

 

その日、店で同期の連中から

 

「休日出勤か、かわいそうに・・」

「運が悪いな~」

「号外2000って、大変やったな」と

 

同情の声を掛けられましたが、腹の中では

「知らんお前らのほうがよっぽど

かわいそうじゃ」とほくそ笑んでました

 

 

元号が「平成」に変わる報道があり

大喪の礼が行われるまでの

スケジュールが発表され

 

 

2~3日はCMの流れない報道番組が

続いたような気がします

 

 

こんな記憶があるのは

40代以上限定なんでしょうね

 

歴史的なタイミングで貴重な体験を

させてもらったと思っています

 

号外を配ったことある方って

あまりいないのでありがたいなと

 

 

 

では、今日はこのくらいで