半導体バブルに賑わう火の国・くまもと
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2024年2月24日（土）1640号
今日も宜しくお願いします
先月、地元の商工会や
その役員の方々の視察旅行で
熊本を訪問した際
今日開所式を迎えた
台湾の半導体メーカー「TSMC」の
工場とその周辺を見学しました
ここ数年、半導体の生産が追い付かず
国内の製造業は、生産調整などが続き
自動車はじめ、家電や精密機械など
ありとあらゆる産業に影響を与えました
私のような素人は
「メイドインジャパンが世界一」
くらいに思っていましたが
近隣のアジアの国々の技術力に
いつの間にか追い抜かれ
国内で製造する半導体は
減っていたのだそうです
その台湾のメーカー「TSMC」ですが
熊本県の菊陽町という
阿蘇と熊本市を結ぶ位置にある
小さな町に進出してきました
熊本市や空港のある益城とも隣接
そして阿蘇の地下水が大量に使える
そんな好条件の場所に作られました
台湾セミコンダクター・
マニュファクチャリングカンパニー
（台湾積体電路製造）
と言う名前が正式らしいのですが
短くして「TSMC」
今や世界の半導体シェアの半分以上を誇り
会社の時価総額も世界１１位という
超巨大企業なんだそうです
その超巨大企業が
九州の熊本に進出してきて
台湾の半導体サプライチェーンや
日本国内の半導体関連企業が
軒並み熊本に工場を進出しはじめました
TSMCのマーク・リュウ会長は
「2027年迄に第二工場を熊本に作る」
と、言いだしたもんで
まあ、熊本は地価も上がり
熊本市内の住宅地も地価上昇状態
にもなっています
この第一、第二工場の建設費として
合計三兆円を計上していて
そのうち１･２兆円をわが国が
助成する超巨大プロジェクト
普通の畑だった土地が
何億と言う金額で買い取られる
「菊陽ドリーム」が起きています
先日、朝の情報番組でもやってましたが
菊陽や熊本では半導体工場で働く人が不足し
これからどんどん時給がアップし
それでも足りないという状況に
なっていくのだそうです
まあ、こういう工場の人手不足は
ゆくゆくは自社で開発した製品で
AIロボットなんかを作り
人が要らない仕組みとか
作りそうですけど
３４年ぶりの日経平均史上最高値を
更新した「意味不明な今の日本」に
あって、全国で一番バブってるのは
熊本なんじゃないかと思います
元気になって景気が活気づくのは
大賛成ですが、これに伴い
道が混み始め、飛行機が混み始め
そしてホテルが混み始める
わたしらにしてみれば
何ら変わらないお隣の県で
しかも日帰りや１泊圏内の熊本
行程が組みにくい、
ホテルが取れにくいといった
そんな影響が出始めました
先日も春の旅行の仕入れで
なぜだかエラく多いので
何でこんなに宿泊が取れないのか
尋ねると、この影響が大きいらしい
建設関係者や工場の関係者
世界中、国内中から来県し
賑わっていると言います
来月初めに出張で熊本に行きますし
５月の下旬には自分たちの
イベントで熊本駅、熊本空港を
利用する機会があります
この先、TSMCの影響が
旅行業にどれくらい影響してくるのか
宿泊費や飲食代の高騰と言うのも
あると思っています
熊本地震から立ち直る前に
コロナで３年影響を受けましたから
ここぞとばかりも分かりますが
明らかに「便乗値上げ」は
なしにしてほしいモノです
それでは今日はこれくらいで