ブログ

ポンコツに奇跡のパウダーを降りかける先生

 

 

 

 

「旅づくりは幸せづくり」

をモットーに、大分で

貸切バス旅行を扱う

旅行会社をやっています

 


おおいたツーリストの中村です
2023年12月08日(金)1563号

 

 

 

月曜日の朝、大分を出発して以来

久しぶりに今夜自宅へ戻りました

 

 

きのうのブログでも書きましたが

今朝は宿泊していた萩のホテルを

午前9時に出発して

 

「山陰の小京都」と呼ばれる

島根県の津和野へ

 

 

 

 

つわぶきの多い野原から「津和野」

 

穏やかで静かな殿町通りの街並み

水路には巨大な鯉がたくさん

 

 

太鼓谷稲成神社でも有名です

 

 

 

それにしても毎日

天気が良くて気温も高い

 

これだけ日中が暖かいと

12月の観光も充分アリです

 

というか

ここでもオーバーツーリズム

 

 

すごいですわ

 

この小さな町にお昼時ともなれば

1軒の昼食施設に大型バス7台

 

お店の中にある売店もごった返し

 

 

ゆっくり飯食う感じになりません

 

 

 

 
 

壇ノ浦まで帰ってくれば

橋の向こうは「我らが九州」

 

ちょっと広島に行ってただけなのに

ずいぶん長く離れてた気分で

 

 

 

もうここまで帰ってくれば

ウチの庭みたいなもんで

 

 

夜の七時にお客様を送り届け

旅行は終了

 

 

 

リボーンの事前合宿から始まり

リボーン当日

翌日の呉、宮島観光

そして、その流れで萩、津和野

 

 

大分に戻って、家でこうして

ブログを書いて

 

やっと、私のリボーンが終わった

というか日常を取り戻したのかも

 

 

嫁さんが夕食を取ったあと

何でもない日なのに

ショートケーキを出してきて

 

 

 

広島へ行く朝も、ピリピリした

緊張感でウチを出て行った私に

 

これは普通じゃないんだな

とおそらく思ったはず

30年も一緒に居ればね・・・

 

 

帰っても広島での様子も、結果も

何も聞いてきませんが、

 

恐らくご褒美で

出してくれたと思います

 

「私ケーキ、食べたかったんよ」

と言う妻を前に

 

ありがとう

 

という気持ちになります

 

 

いろんな方に

いろいろ励まされ教えられ

 

今回のリボーンを機に

自分が思ってる以上に

 

みんなに愛されてるんだなと

しみじみ感じました

 

 

京都の公認会計士 おがっち

 

 

 

私の人生の羅針盤 サトシさん

 

 

 

そして、今日の主役

 

私のようなポンコツに

奇跡のパウダーを降りかける先生

 

今回私が広島入りしてから

約48時間、つきっきりで

ご指導していただいた

 

 

藤本研一先生(フジケン)

 

 

 

タイアンドギーの集合時間は

4日の13時

 

広島駅に10時半に着いた私は

そのまま路面電車で事務所へ

 

11時過ぎには到着

 

登壇者の中では1番乗り

 

遅れちゃいけない時ほど

どんなアクシデントに

見舞われるかわからない

 

なので、早め早めは

添乗員の鉄則と新人時代

何度も言われた

 

 

暫くしたら事務所に

フジケン先生がやってきて

 

開口一番

「がんちゃん、何か手伝う事は?」

 

結構、ペラペラ喋るくせに

こんな時、自分から

助けてくださいが言えない人間

 

今回、フジケン先生が来た時

他に登壇者がいなかったからか

 

迷うことなく

私のところに来られ

そこからほぼ48時間

 

ロックオン状態で

ご指導頂く事となりました

 

「手伝う事・・・

中身もまだ手直ししてるし

スライドだって」

 

みたいな

 

「わかりました。パワポは

私が作り直しておきますので

後半、もっとブラッシュアップ」

 

 

と言われても、もう練習会の

最後くらいから、だんだん

何が間違ってて、何が正解なのか

 

削るのが正解なのか、間違ってるのか

付け足すのが正解なのか

はたまた、間違ってるのか?

 

自分でも、よくわかりません

 

 

そうしているうちに

何度も、サポーターの前で

通りの発表練習が行われ

 

「山もなければ、谷もない」

「強弱もなく一本調子」

「もっとその時の方言で喋れ」

 

そんな指導が飛ぶ

 

 

一日目は午前二時までやって

ホテルに着いて部屋に入ったのが

午前二時半

 

ウトウト程度には寝ても

すぐに目が覚め6時前には

もう、完全に起きた

 

 

川の向こうのタイアンドギーの

事務所が8時にはシャッターが

上がり電気がついてたので

 

いてもたってもいられず事務所へ

 

裕治郎さんが一人で居て

そのすぐ後に日高さん

 

ほどなくしてフジケン先生も

やってきました

 

「さあ、今日が勝負です

作り上げていきましょう!」

 

昼過ぎまで最後の部分を少しずつ

修正していき

 

いったん明日の本番が行われる

リハーサルへ

 

この時まではまだ十分ふざけられる

元気もあったし

 

正直、何とかなるんだろうくらいに

思ってました

 

 

リハーサルの優勝者 その①

(土手さんお気に入りバージョン)

リハーサルの優勝者 その②

(明日香ちゃんお気に入りバージョン)

 

 

サポーターさん方の差し入れや

会社からのオードブルなどを頂き

 

さて、これからは9階の部屋で

練習するので移動してくださいで

 

 

 

そこからが地獄の入り口でした

 

 

その部屋の大きなスクリーンに

プレゼンが映し出され

 

ソファのあるリビングで

また通しの発表

 

ただ、前には

出来ていたところでさえ

今度はできない

 

 

後半、変わった部分が

まったく言葉から出てこない

 

頭の中が真っ白になって

途中で泊まってしまうレベル

 

夜中で頭が働いてないとはいえ

12時間後には本番が始まる

というレベルのタイミングに

 

徐々に崩壊し始めた

 

流れはわかるけど言葉が出ない

 

一つのスライドに対して何を言うか

次のスライドを出すタイミングが

早すぎて、話をする前に

 

「おまえのは、全部ネタバレ

しよんじゃぁ、いい加減に覚えろ」

 

 

さすがの裕治郎さんも

ヤバいと感じ始めたようです

 

途中で言うべきことが止まり

真っ白になって何もでてきません

 

暫くの沈黙の後

 

「すいません、

一度、部屋で練習させてください」

 

「ああ、話にならんわ、こんなんじゃ

おい、フジケン!しゃんとせいや」

 

私の事で、私以外の人が怒られる

 

私以外の登壇者も

結構まだ形になってない

みたいだったんで

 

 

少し安心していたところが

あったのですが

 

 

深夜になればなるほど

頭には入らない、展開もわからない

 

 

もう、明日の本番のステージで

全て忘れて、真っ白になって

頭から大汗かいて、

 

そんな事しかイメージできなく

なっていて

 

(もう、無理かも)ネガテイブ発動中

 

 

それでも、フジケン先生は

「大丈夫です、少しずつやりましょう」

 

決して焦らせない

叱らない

褒めてくれる

 

「大丈夫、本番では

必ずうまく行くんです」

言ってくれるフジケン先生に

 

 

「なんで、大丈夫なんですか

私ができるなんていう根拠は

ないじゃないですか!

 

俺はフジケンじゃないから

覚えられない!

 

明日はもう絶対、止まる

その姿が目に浮かぶ!」

 

 

史上最強のネガテイブ

を発動し

 

午前三時に、できないことに

逆切れして食って掛かってました

 

 

「前半半分はできてますから

後半をスライドごとに流れで

言えるようになりましょう」

 

 

さすが、

文章アドバイザーであり

本物の先生だけあって

 

指導の仕方が、挑発に乗らず

伸びるようにしか言わないし

まず落ち着かせる

 

 

「がんちゃん、できる事だけ

少しずつやっていこう」

 

 

心配して駆けつけた

小川さんや木梨さんの

サポーターたちと

練習を見守ってくれます

 

 

 

午前5時前

 

裕次郎さんからタイムリミット

「最後に通しで一回やれ」

 

スライドが上手く送れないのは

ボタンを強く押し過ぎだと判明

 

 

軽く押せば、順調に進む

 

 

少し冷静になり、覚えたての

今練習した部分をあたまからやる

 

わりと今回は調子がいいぞ

 

フジケン先生は

となりで私にわかるように

大きくうなずいたり

 

笑ってくれたり

 

私がしゃべりやすくなるよう

大きめのリアクションをして

安心させてくれていた

 

とりあえず、最後まで行き

 

「がんちゃん、ええじゃん

今までで一番ええよ」

 

と、言ってもらえ

 

 

部屋に戻って、

よっしゃーと

 

「いや、できましたね~

さっきまで全然できなかったのに」

 

「午前五時の奇跡ですね」

 

 

そんな話をして

一旦終了して着替えて

本番会場へ

 

 

午前7時集合で、

会場の控室に入ると

 

そこからまた、ひとりづつの

通しでの練習

 

さっきまでよかったのに

二時間後はまた、詰まり始めた

 

 

良かったり、悪かったり

 

これではフジケン先生も

達成度が全く見当がつかない

 

「まだ大丈夫です

十分、5時間あります」

 

不安なところを重点的に

繰り返し口に出して

 

出来ると思えば、また通しで

 

最終のリハーサルをやるので

ステージに集められ

 

フジケン先生は

本番会場のスタッフ要員として

持ち場につくからと

出ていかれました

 

もう、後は自分しか頼れない

 

ブツブツ口にしながら

練習していると

 

突然フジケン先生が入ってきて

昨日のリハーサルを見てて

やっぱりこれがあったほうがいい

 

そう思って

おもちゃのピストルを

買ってきましたと

 

 

私が登場曲に選んだ

刑事ドラマの挿入曲と

 

登場時の

パフォーマンスを見て

 

私の為にわざわざ

買ってきてくれたという

 

もう、めちゃくちゃ申し訳なく

嬉しく、そして励まされた

 

自分が何位かに入りたいより

この人のために入らなきゃ

 

そう、思いました

 

ここまで本気で応援して

真剣だと、こっちも応えたい

 

 

午後1時

本番が始まったけど、まだ不安

 

 

順番決めで

1番じゃなければ

まだ少し練習できる時間がある

 

引いたのは③番

しかも1,2番が出た後

休憩を挟んでからの登場

 

1時間弱は練習できる

 

控室では大きめの声で

最後の部分を何度も頭にいれて

 

休憩のタイミングで会場へ

 

 

緊張の出番前 闘魂注入!!

https://www.facebook.com/100002125030383/videos/203004376195150/

 

いざ、ステージに立つと

暗くて人の顔は見えないし

 

でも、やっぱり緊張はするね

 

 

とにかく、途中で止まらないように

もう忘れたら、スライド送って

なんか喋り倒してこい

 

裕治郎さんにもフジケンさんにも

そう言われた

 

 

本番では、自分でも今までで

一番と思えるくらい落ち着いて

 

言葉も出て

ちゃんとやれたと思えました

 

 

その姿を見て

フジケン先生は会場の後ろの端で

号泣してくれていたそうです

 

 

私がステージを降り

一番後ろから出ようとしたら

 

サポーターの

ホントにこの2日間一緒に寝ずに

支えてくれていたメンバーさんが

 

みんな「よかったよ~」

握手を求めてきてくれて

 

 

その一番奥に

フジケン先生が

目を赤くして待っていて

くれたのでした

 

もう、それだけで私も

感極まってしまって

 

泣いてる所を動画に収められたく

ないので、すぐに控室へ

 

やった、終わった

 

もうその解放感というのは

なかなか体験できないレベル

 

サウナ500回分くらいに

相当するかもって感じ

 

私自身はそうでもないけど

フジケン先生に何位でもいいので

結果でお返ししたかったんです

 

でも、それは叶いませんでした

 

(フジケン先生&私)

 

 

実は、あのピストルの後から

登壇迄のあの時間で

 

急に頭に入り始めて、出番前の

ラスト一回通しは

 

これなら、行ける!と思えるほど

最後が出来てきたんです

 

その替わり、隣の女性の控室に

私の練習の声が大きすぎて

全部聞こえていたらしいですが

 

フジケンさんは最初の日

私に付こうと思ってきたわけじゃ

ないのだと思いますが

 

私にしてみれば

ズームの練習会から様々な

フィードバックを的確にくれ

 

この人が教えてくれるといいな

そう思っていました

 

フジケン先生じゃなければ

辿り着けてたかどうか

 

私が逆切れしたところで

捨てられててもおかしくないのに

 

 

大きな頷き、大きな笑い

感嘆の声、そして涙

 

どれだけフジケンさんお陰で

最後までやり切れたかわかりません

 

あなたが私の事を

かっこいいと思って下さった

その何倍もかっこいいと

思いましたよ

 

本当にありがとうございました

いろんな人に愛されています

 

今日も長くなりすぎました

 

明日は少し短くします

 

 

それでは、今日はこれくらいで

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