「値上げは悪」じゃない!互いを不幸にする「アンハッピーの連鎖」
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2026年3月26日(木)
2407号になります
きょうもよろしくお願いします
ガソリンもそう
タマゴもそう
値上げや物価高の話題
ニュース番組で毎日見かけます
よく飲食店を取材して
「うちは赤字ギリギリですが
値上げせずに頑張ります!」
と笑顔で答える店主がいて
それに対し無責任なレポーターが
「庶民の味方ですね!」 と
いい話っぽく持ち上げる演出
こういうの見るたびに
「アホか!」という
モヤモヤした感覚になります
私に言わせれば
「赤字ギリギリで頑張ります」は
「どうぞご自由に」なんですが
これは店側も客側も
「アンハッピーの連鎖」です
店主さんの立場ですが
利益を削って踏ん張りつづければ
いつか自分も店も体力が尽きます
設備が壊れても直せないし
ましてや新しいメニューに
挑戦する余裕など生まれない
何より「値上げせず頑張る店」は
値上げ出来ないプレッシャーで
精神的な余裕もなくなり
サービスの質が落ちるのが
目に見えてます
一方でお客さんの側も
「安ければいい」という
感覚に慣れすぎてしまうと
その店が無くなった途端
「安くていい店 だったのに残念」
と 勝手なことを言うだけです
とっとと値上げしてもらった方が
気をつかわずに通えるし
本当にその店が好きなら
適正な利益を出してもらって
長く継続してもらう方が
よっぽど幸せなはずです
そもそも私が客なら
「無理させてるんだろうな」
と思いながらメシ食いたくはない
老夫婦が二人でやってて
「毎日店に立てるのが幸せで
儲けなんていいんです」みたいな
そういうお店だったら
悲壮感もなく応援したくなりますが
物価高に逆行し
無理な安売りを続け
結局のところ
誰も得をしない経営なんて
ユルい自殺行為なんじゃない?
と、思いません?
なぜ、そう思うようになったかというと
旅行業界でも同じような話で
たとえば往年の「格安バスツアー」
私が二十代の頃は1泊2日で
お一人様1万円ポッキリという
ツアーを各社がやってました
安ければ安いほど 喜ばれてたんです
でも安さを追求すれば
当然どこかにシワ寄せが
いってしまうものです
観光より買物のほうが多かったり
食事の内容が寂しくなったり
忙しいだけの余裕のない行程で
これって飲食店でいえば
「赤字ギリギリ」で
必死に回している状態と同じです
店主が疲れ果てた顔で
料理を出している店に
お客さんは本当の意味で
「満足」を感じるでしょうか
やがて格安ツアーもそっぽを向かれ
お客様は集まらなくなりました
「適正価格」というのは
その店やサービスが続くための
「ガソリン」なんだと思います
ガソリンがほぼ空っぽなのに
無理に空ぶかしたところで
間もなく止まります
お客さんが本当に求めているのは
安さよりその店がある安心感
いくら安くても潰れてしまえば
「安い」と喜んでいたお客さんも
少し高い違う店に通う訳ですから
適正な利益をいただいて
店が維持され 新しい挑戦ができる
そのサイクルがあって初めて
商売は成立します
「値上げは悪」という思い込みを捨てて
「価値への対価」を堂々といただく
それが店も客も長く幸せでいられる訳で
唯一の道だと思います
それでは今日はこれくらいで


