鉄道からBRT 電気バスへ新しい取り組み
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
きょうも宜しくお願いします
2017年(平成29年)の九州北部豪雨で
局地的に600ミリという集中豪雨で被災し
不通となったままの
JR日田彦山線
JR九州、福岡、大分両県を
はじめとする沿線自治体は
「日田彦山線復旧会議」
を設けて運用の協議を続けてきました
被災から5年という時間が
かかりましたが
いよいよ来年夏から
夜明(日田市)から添田(添田町)間を
「日田彦山線BRT」
(BRTひこぼしライン)
として復旧することが
正式に決まりました
BRTとは、
バス・ラピッド・トランジット
(Bus Rapid Transit)の頭文字
鉄道から路線バスへと代替するのですが
今ある鉄道の線路跡地をバス専用の道路
として活用するという考え方のことです
人口減少や過疎化で
JRではこういった赤字ローカル線を
BRTに転換させていく動きがみられます
JRは1年後に開業するBRTシステムの
車両概要を発表しました
今回、定員56人の中型バス2台と
定員25名の小型バス電気自動車4台の
計6台を導入し
朝夕の乗客の多い時間には中型バス
昼間の利用者が少ない時間には小型バス
で運行することにしています
BRTの電気バスは珍しく
沿線の環境に配慮すると同時に
災害時は非常用電源としての
活用も期待されています
一回の充電で
約150~200キロの距離が
走行可能で
下り坂での充電もできる
エコな乗り物です
今回の
BRTの電気バスをデザインしたのは
JR九州の社員さんによるもので
添田町の町花シャクナゲのピンクや
福岡県東峰村の特産ユズの黄色
日田市の花であるアヤメの紫など
沿線自治体にちなんだ色にし
全六台はすべて違う色になっていて
ひこぼしラインらしく
星のイラストや羽衣をイメージした
かわいらしいものになっています
存続にあたってはJR九州と
地元自治体、地元住民とで何度も
話し合いが行われ
紆余曲折の末のBRTとなりました
この先、全国で赤字路線の廃線か
存続かという議論になった時
この日田彦山線での
電気バスによるBRTは
全国的にも先駆的事業として
注目を浴びるものとなると思います
環境問題にも注目が集まる中
そのパイオニア路線となるよう
おおいなる期待も込めて
JRや地元にとって
このBRT転換事業が
上手くいって欲しいなと思います
それでは今日はこれくらいで