知り合いの知り合いという「安い」の代償
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの 中村です
2026年5月7日(木)
2449号になります
きょうもよろしくお願いします
昨日の早朝、磐越道上り線で起きた
部活の遠征先に向かう高校生が乗った
マイクロバスの道路脇衝突事故
丸一日経って、少しづつ事故内容が
明らかになってきましたが
今回の事故は、様々な問題点が
浮き彫りになる重大な事故です
どうやら
実際の運転手の免許証で
レンタカーを契約していなかった
ことがわかりました
担当者の「知り合いの知り合い」
これ恐らく自賠責保険以外、
自動車保険(任意)は出ないだけでなく
全損の車両代、営業補償まで
このバス会社の担当者と運転手に
請求されることになるでしょう
亡くなられた方、怪我の治療代など
自賠責で賄えない分は運転手が
さらに今回の場合は、バス会社社員が
契約者ですからバス会社も賠償責任を
問われかねない事になります
もっといえば
経費削減のためこうした依頼をし
了承していた部活顧問や学校側の
安全軽視した結果とも言えるので
学校も責任を負うことに
なるかもしれません
私は旅行会社の人間として
また以前、
バス会社にいた事のある者として
そして運行管理の資格者として
度々、このブログでも
バス業界の実情や
料金改定の裏側なども
書いてきました
10年前の軽井沢のスキーバス事故
15人が亡くなり26名が重軽傷
度重なる貸切バスでの重大事故で
国もバス事業者に対して
安全に対するコストとして
乗務員の賃上げや労務改善
また整備にかける費用が賄えるよう
ここ数年間で、二度の
「貸切バス料金の基準」を改訂し
全国的に一律「値上げ」しました
安全に掛けるコストもそうですが
業界の給与水準も低いし
燃料代、部品代も上がっている昨今
これは致し方ない・・・という
思いで旅行商品に反映しています
ただ、国の思惑とは裏腹に
「貸切料金が高すぎて使えない」
というお客様の声も聞きます
バス会社OBの運転手に日当を払い
レンタカーを借りたとか
本来、最寄りの駅での送迎しか
認められていない宿泊や温泉施設が
1時間以上かけて送迎したり
無料で周辺観光をしてあげたり
そんな話はよく耳にします
「だから今年はお宅に頼まんかった」
と言われれば、それ以上
こちらもいう事はしませんし
いかに安くあげ、皆さんに喜ばれるか
幹事の腕の見せ所!とばかりに
誇らしげに自慢されることもあります
そこには
「私たちに限って・・・」
「事故はしないだろう」
という根拠なき安心感と
安全意識の欠落があるのです
もしかすると
今回の部活顧問も度重なる試合や
遠征にかかる移動費に対して
学校や保護者からなんらかの
圧力があったのかもしれません
本当に「貸切は高い」と思うなら
緑ナンバーで旅客事業をしている
意味を考えて頂きたいと思います
通常、バス事業者の乗務員は
運転適性診断、健康診断、
運転記録証明書の確認を行い
会社に選任されます
さらに、日常乗務では
拘束時間や休息時間の管理、
教育記録等
安全運行のための
管理体制を徹底します
日頃からプロの乗務員に対して
厳しく管理、監督しながら
お客様の命を乗せている訳です
こんな目先の金額にとらわれて
事故が起きてはじめて
「無責任な大人の責任の重大さ」
に気づくのです
こんな事になるんだったら・・
ではもう遅いのです
明日もこの続きを書きたいと思います
それでは今日はこれくらいで

