失った信用の回復には時間がかかりそう
おんせん県おおいたで
貸切バス旅行を扱う
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2023年2月25日(土)1278号
今日も宜しくお願いします
回転ずし店内での迷惑行為が
動画に上がって、それも後を
たたないのですが
昨日はまた、新たに驚くような
ニュースが昼の情報番組で
取り上げられていました
福岡県の二日市温泉の老舗
大丸別荘が
公衆浴場法に基づく県条例に
違反し、週一回以上行う必要がある
大浴場の湯の入れ替えを
年2回しか行わず、また
消毒用塩素の投入も怠っており
福岡県の抜き打ち調査で
基準値の最大3700倍の
レジオネラ属菌が
検出されたというのです
(ホームページより)
福岡県の発表では
8月の調査時には2倍の数値
10月の自主検査では
問題なかったと旅館は報告しており
その後、11月の抜き打ちで
先ほどの驚きの数字を
叩き出したのだそう
現在、福岡県が虚偽申告の
処分を検討しているのだそうですが
この処分も、罰金2000円以下と
あまりにも安すぎます
大浴場の風呂のお湯を
すべて取り換えるというのは
経費的にも労力的にも
かなり大変であることは
容易に想像がつきますが
循環式であったとしても
半年に1回しか風呂の水が
変ってないと知っていれば
さすがに入りたくはなくなります
旅館側の話では2019年から
ということで
それ以前の記録が残っていないので
本当の理由は解りませんが
ちょうどコロナの影響で
客足がぱったり落ちてたころ
その時期は休業した施設もあった
時期なので、管理が緩かったのも
わからなくはないのですが
一泊ひとり数万円もする施設なら
他の施設よりも厳格にしておくくらいの
体制でなければ暖簾に傷がつく
というものです
マスコミに対する初期対応や
社長のコメントをみても
この旅館の老舗という名に
胡坐をかいた自堕落ぶりが
よくわかります
昔の船場吉兆の時も思いましたが
一度、こういう事があると
信用の回復は容易ではありません
「認識が甘かった」のではなく
「客を舐めていた」という方が
正直なんではないかと思います
私達、旅行業も
ある種
「老舗」「高級」「名旅館」
などという肩書を信じて
送客している部分が多々ありますから
少なくとも
他所より高く取っているなら
それなりのモノを
提供していただかないと
話になりません
再発防止は当然のことですが
この信用が失墜した旅館の行く末を
注目していきたいと思います
それでは今日はこれくらいで