アフターコロナと不採算路線の高速バス
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
今日もよろしくお願いします
新年度に入り早くも10日
大分でいえば
4月に入ってからずっと
新規感染者数は
前週の同じ曜日を
上回ってきていて
ゴールデンウイークを前に
第7波の入り口が近づいて
来ているような雰囲気がします
感染者が減少すれば
人出が増えてまた拡大する
もうこの二年間
何度も同じ事の繰り返しです
緊急事態宣言が出ていた頃に比べ
交通機関の運休や間引きダイヤは
少しづつ回復して来ているものの
回復の見込めないものについては
徐々に姿を消し始めてきました
その一つに
福岡の北九州(小倉)と
別府・大分を結ぶ高速バス
通称「ゆのくに号」が
今月いっぱいでの運航休止が
決定しました
この路線は東九州自動車道の
中津から豊前間の開通に伴い
7年前の3月から運行していた
西鉄バス北九州㈱の路線です
当初は大分交通、大分バス
亀の井バスを加えた4社で
9往復設定されていましたが
大分県内バス会社の三社は
すでに撤退しており
その後は西鉄バス北九州単独で
1日2往復体制で運行していましたが
現在は二月から完全運休中です
同社は先日、新型コロナの影響で
利用客の回復が見込めないとし
5月からの運休を発表しました
この路線は
日豊本線と並行するので
JRと比べると所要時間の差が
大きくなってしまいます
特に、バスならではの
利便性を出すため
北九州市内に入ってからの
停留所を増やしたため
更に時間がかかるように
なってしましました
県内三社が撤退した後は
徐々に便数も減って来ていたし
そうなると乗客も少なくなり
コロナも相まって完全に
しんどくなってしまいました
名古屋の大学に行っている
我が家の長女も
この路線を利用し、小倉で
名古屋行きの高速バスに
乗り換えていました
運休してからは
天神乗り換えに変えたようです
高速バスに限らず
様々な公共交通機関が
厳しいコロナ禍の中
何とか維持しようと踏ん張って
きましたが
さすがに三年目ともなると
限界が見えてきて
路線廃止などの厳しい決断を
迫られる場面が増えてきそうです
それは公共交通機関に限らず
宿泊施設も、お土産店も
私たち旅行会社も同じくで
次が第7波として訪れるなら
厳しい現実があるのかもしれません
この「ゆのくに号」の事実上撤退は
そんな思いで見ています
それでは今日はこの辺で