旅行会社の「協定施設」とは？
おんせん県おおいたで
貸切バス旅行を扱う
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの中村です
2023年8月13日(日)1447号
今日も宜しくお願いします
今日からお盆（旧盆）で言えば
盆入りということになります
ご先祖様のお墓参りして
ご供養されましたか
ウチは昨日、お仏壇とお墓に
お参りしてきました
虫よけスプレーしてても
田舎なんで蚊に刺されます
それにしても今日も暑いですね
きのうのブログで
なかなか昼食をとる施設の
予約が取れなくて
同時に宿泊も取れにくくなってて
それにはかつてのように
「旅行会社」と「協定施設」との間に
今までのような強い絆というか
頼り、頼られの相互の協力関係が
希薄になってしまってる
と書いたんですが
そもそも協定施設さんとは
どんなものなのかを
書きたいと思います
JTB総合研究所さんの解説から
引用させていただくと・・・
●協定旅館とは
協定旅館とは、旅行会社と販売契約を結び、旅行会社ごとに組織されている協定旅館連盟に加入している旅館のこと。協定旅館連盟は加入旅館で組織される任意団体。旅館にとって旅行会社と協定契約を結ぶことは、信用力向上や販売チャネル拡大などのメリットがあり、旅行会社にとっては旅館囲い込みの手段となっている。近年、インターネットを利用し直接販売する旅館も増えてきており、一部の旅行会社と契約はするものの協定旅館連盟に加入しない旅館も出てきている。
と、あります
ここでは旅館ですが
ホテルも然り、昼食施設も然り
ホテルの玄関や
入り口のエントランス
食堂のホールといった場所に
こんなふうに協定看板を
たくさん掲げている所を
ご覧になられた事ないですか？
引用の中身にもあるように
旅行会社にとっては
協定になればお宅に優先的に
お客様を送りますという
施設さんの囲い込み手段であり
観光施設にとっては
旅行会社と協定契約を結ぶことで
信用力向上や販売チャネル拡大
つまりは旅行会社が勝手に
お客様を運んできてくれると
なるわけです・・・というか
なっていたわけです
もちろん、今現在も
大手旅行社と協定を結ぶことで
「大変、助けられています」
という施設さんもあるのでしょうが
これほど、旅行が個人化し
ネット販売が主流になってくると
かつてのような
団体大量販売方式が
成り立たなくなって
「あまり頼りにならないな」と
その結果、関係性が若干希薄に
なってきているんだと思います
今はじゃらん（リクルート）さんや
楽天さんが多いですから・・・
という、宿泊施設の営業の方の声を
よく聞きます
リアル店舗の大手旅行会社が
徐々に弱体化していき
施設さんがそれにそっぽをむいた
そんな構図になっています
私が以前勤めていた会社でも
協定施設連盟さんというのが
全国各ブロックごとにあって
年に一回、
九州ブロックの集まりの際は
各施設さんとの商談で、
名刺を持ってご挨拶を
させていただいていたものです
旅行会社の営業としては
当然、お客様を入れる場合
協定施設さんを優先的に
送客しないといけないんですが
例えば、
お客（幹事）様の指名
（身内が勤めている等）で
協定ではない施設を使わざるを得ない
なんていう場合もあるわけです
当時はそういうのがすぐバレて
「お宅のステッカーつけたバスが
●●ホテルに泊まってますよね？
何でなんですか？」
みたいな電話があったりしたもので
事情を話して謝ってたりしたものです
まあ、年間結構な額の協定連盟の
会費を納めている訳ですから
協定でもないところに
送客されれば、
面白くないのは当然で
それくらい施設さんも旅行社も
バチバチに、でも今より硬い結束
みたいなもんがあった気がします
コロナのさなかとか5類になって
リニューアルしたような
施設さんに行っても
もう、ほとんど協定看板かけてある
施設なんか見なくなりました
そういうの一つ見ても
施設さんの「脱・旅行会社化」が
進んできてると実感します
この看板のある風景も
いつかは懐かしい風景に
なるんでしょうね
そのうち「手数料」なんて
どっこも出さなくなるかも
しれないですね
それでは今日はこれくらいで