人手不足でホテルがとれません!
おんせん県おおいたで
旅行会社をやっています
おおいたツーリストの
中村です
先ほど観光庁が発表した
宿泊旅行統計調査によると
今年9月の日本人
延べ宿泊者数は
前年同月比70.5%増
コロナ前の2019年同月比で
5.4%減の3832万人泊と
発表がありました
つまり、もうコロナ前の
水準までほぼ戻ったと言えます
私も予約手配する事が多いですが
結構、取れない事があります
特に週末よりも
平日の方が取りにくくなっていて
「じゃらんとか楽天辺りでも
まったく空いてないんですが
この日って大分で何かあるんですか?」
なんていう、お問合せをうけます
何かがあるという訳では
ないんでしょうが
理由の一つとしては
コロナの療養施設として
ホテルごと借り上げられてる施設が
まだある事で供給量が減っている事
それと、県民割や全国旅行支援など
観光施策による需要が増えてる事
それからよく聞くのは
コロナによって退職したり
人員を削減していて
スタッフの体制が整わないために
稼働できる部屋の数を
ホテル側が調整している事が
挙げられると思います
これ、タクシー業界でも
まったく同じ事が起きていて
相当必死に、採用活動されてます
部屋はあるけど、車はあるけど
人がいないという問題
コロナの前は当たり前にとれていた
コロナの時はガラガラだった
その感覚で
「いつでもとれるでしょ?」と
簡単に思ってると
思いがけず取れないですよ
最終的には
直前になると宿泊代なんかも
かなり高い料金の部屋しか
残ってなくて
いまや普通のビジネスでも
めちゃくちゃ高かったりします
高くてもお構いナシなのが
インバウンド
最近は外国人観光客も
増えてきたといわれています
調査によると今年9月の実数で
外国人は前年同月比179.7%増
であるにもかかわらず
コロナ前の2019年同月比では
まだ90.1%減の82万人泊
全体では前年同月比71.9%増でも
2019年同月比19.7%減の3914万人
この2019年9月から11月といえば
ラグビーワールドカップが日本中で
開催されていた時期
ここと比べてというのも
少し酷な気もしますが
インバウンドに期待するのは
もう少し時間がかかりそうです
観光業界、特に宿泊業界は
人の力に頼る部分が多いだけに
スタッフが戻ってこないと
しばらくこういう状態が続くでしょう
とはいえ、第8波以降も
これまでのように逆風が訪れれば
観光業界だけは避けたいという
働き手が増えてくる事も容易に
考えられるでしょう
観光立国を目指し
世界中から観光客を呼び込もうと
するのであれば
一過性のものではなく
国策として業界全体を支え
見直す体制がなければ
この国の観光業は
これまで通りだと思います
それでは今日はこれくらいで